社内ベンチャーの経験者の声、最近の動向とは?
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実際の声
出典:http://www.recruit.jp/meet_recruit/2015/03/fail01.html
1つ、社内ベンチャーについて実際に経験した人の声をご紹介します。元リクルートで、現在はnanapiの代表を務める古川けんすう氏のコメントです。
“そもそも新規事業なんて成功しないというのが基本で、「たまたま当たった」なんていうマグレは生み出せないと思っています。可能性は高められるんだけど、いろんな要素が絡みすぎている。ただ、ひとつ大きいのは「会社の文化」みたいな点と、「サービス」がマッチするかで当たる、当たらないかが決まるんじゃないかと思っています。ベンチャーのほうが新規事業に向いているのは、ベンチャーはサービスと会社が一致しているところから始まるので、会社文化とサービスがきちんと一致しているのだと思うんです”
最近の動向
出典:https://newspicks.com/news/1181608/body/
最近では、こういった問題を解消しようとする企業の動きがあります。一例をあげるとリクルートのMedia Technology Lab.(MTL)です。
"われわれが目指しているのは、スタートアップ企業以上にスタートアップらしいイノベーティブな事業が、グループ内から生まれる環境を創り出すことです”
MTLでは、シリコンバレーのエコシステムを徹底的に研究し、社内から多くのスタートアップを輩出することをサポートする仕組みを作っています。たとえ既存事業の利益と相反するアイデアであっても否定しないのです。
このように、安心して事業に取り組める体制作りが重要ではないかと思います。
目指すべき方向性
出典:https://greencountrychallenge.homeschooldebate.net/
改めてまとめます。社内ベンチャーでうまくいくポイントは、まず取り組む人の籍を抜くことです。あるいは完全に外部の一企業として活動し、その後社内に戻ってくるスキームを作る方がいいかもしれません。既存の評価軸から外し、全力で事業に取り組める環境を用意してあげることが、大企業からイノベーションが生まれる可能性をグンと高めることに繋がります。
もう1点、優秀な人材の知見を活用しやすい文化を作ることです。外部の専門家に意見を聞きやすい環境が整いつつあります。コンサル然り、ビザスクのようなスポットコンサルも存在します。そういう専門家の協力を得ることが、社内ベンチャーの成長スピードを早めるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。近年、大企業も新しい収益源を探し、外部のベンチャーに投資する等の動きがあります。こういった動きが進めば、大企業の新規事業や社内ベンチャーの成功確度は高まっていくと考えられます。今一度、社内から新しい事業が生み出される環境整備にも力を入れてくれることを期待しています。
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