今回のインタビューは、ハウズ・ジャパン株式会社の代表取締役社長である加藤愛子さんに「米国に拠点があるHouzzの日本上陸の背景」「起業の経緯」「スタートアップの魅力」についてお話を伺いました。
(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)
経歴
INSEAD(フランス・シンガポール)で M.B.A.を取得後、ビューティー・トレンド・ジャパン株式会社の代表取締 役に就任し、化粧品のサブスクリプションサービス、GLOSSYBOX 日本 法人を創業。初年度の黒字化に成功する。その後、ニューヨークを拠点に ベンチャー企業の海外展開に関するコンサルティングを行う。2014 年 11 月より現職。
事業内容について
-事業内容を簡単に教えてください。
Houzzでは、建築家やデザイナーなどの住宅に携わる専門家の方々が一般ユーザーと繋がっていけるようなコミュニティサイトを運営しています。軸となるのはプロが投稿する施工事例の写真で、それに興味を持った方と繋がっていく仕組みになっています。プロの方々にはマーケティングツールとして施工事例をご自由に投稿して頂けるというところが珍しい機能で、ユーザーにとっては、家づくりに使って頂けるツールになっており、コミュニティサイト以上の価値を提供しています。
Houzzの強みは一気通貫して、
また、ユーザーが使いやすいツールとして展開していますので、必ずユーザーのニーズヒアリングをしているというところが一番のこだわりです。
日本上陸の背景
-昨年日本に上陸した『Houzz』ですが、どういった背景があったのでしょうか?
会社全体では600名くらいの企業で、アメリカ、
今年の4月にHouzzJapanをオープンしましたが、
アメリカの大学を卒業し、金融機関へ
-加藤さんが起業に至るまでにはどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?
私は日本生まれなのですが、
大学卒業後は外資系金融に入り、日本オフィスからロンドンに転勤になったりする中で、リーマンショックを経験しました。
私はちょうどそのタイミングで日本株の営業をやっていたのです
「Houzzに一目惚れをしてしまった」
-Houzzを日本で立ち上げるに至った経緯を教えてください。
ニューヨークでは化粧品に特化したマーケティングプラットフォ
こういったサービスが日本にあると住環境がより豊かなものになっていくのではないかと思い、それに関われるというのがすごく魅力的でした。自身の事業の準備はしていましたが、今自分としてやるべきことは何なのかを考えると最終的にHouzzだったんです。
そこから話が盛り上がり、翌週にはアメリカに渡ってアメリカのチームと会って、日本に戻ってきてすぐに法人登記をしました。
創業者2人は夫婦なのですが、
1ユーザーとしてどのような事業展開をすればユーザーにとってプラスになるかを常に考えていて、私はそういう起業の仕方にすごく共感できました。私は、ユーザーに必要とされるようなサービスを提供できないならば対価をもらってはいけないと思っています。
もちろんいい商品やサービスを作ってマーケットを探すということもできますが、すでにニーズがあるところにソリューションを提供する方が自分の考えに一致しているのかなと思いました。
常に周りにプロフェッショナルがいる環境だった
-加藤さんはこれまでどのような環境で過ごされてきたのでしょうか?
これまですごく恵まれてきた環境で育っているのかもしれません。生まれ育った環境もそうですが、社会人になってからも非常にプロフェッショナルな人たちが周りに多くいらっしゃいました。それは、目の前のことだけではなく、後々これがどういう風に周りの人たちのためになるかということを考えておられる方々でした。
また、
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