今、主体的に行動できる"アントレプレナー"が求められている

多くの若い起業家や大企業の創業者へスポットが当たる機会が増えた昨今、“アントレプレナー”や“アントレプレナーシップ”という言葉を耳にする機会も増えました。
社会やビジネスチャンスが多様化した現代社会では、こんなアントレプレナーを目指される方も増えているのではないでしょうか。今回はそんなアントレプレナーについてご紹介します!

アントレプレナーとは

アントレプレナーとは、“事業を起こす人”、“起業家”という意味で使われており、特にベンチャー企業を設立した人を指します。
ベンチャー企業のような新しい分野で“リスクを取って新規事業を始める”というニュアンスが強く、どんな状況でも自分自身の能力や可能性を最大限に使え、道を切り開いていく姿勢が求められます。
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出典:www.amazon.com
実際、経済学者のヨーゼフ・シュンペーターは、その経済理論の中でアントレプレナーを“経済革新につながるイノベーションの担い手”として注目していました。

アントレプレナーとイントレプレナー

この"アントレプレナー"という概念と対になるのが、“イントレプレナー”です。
イントレプレナー(Intorepreneur)とは、“社内起業家”のことで、企業の中で新しいビジネスを立ち上げるリーダーの役割を果たす人を指します。
純粋な起業家を指すアントレプレナーと異なり、起業家精神だけでなく経営管理能力や実務能力が求められる役割です。社内公募している企業も多いため、起業家に比べると比較的チャレンジしやすいポジションです。

アントレプレナーになるには

① アントレプレナーシップ教育を受ける

もしあなたが大学受験を控えた高校生なら、様々なビジネスアイデアコンテストや、起業家精神育成にも力を入れ産学連携を行っているような大学がおススメです。
もし社会人であるなら、MBAが取得できる大学院や休日や夜間のクラスが開設されているコースも多いので、熱意のあるクラスメイトや実績のある講師の下で学ばれることをおススメします。

② アントレプレナー関連の書籍で学ぶ

興味はあるけれど、いきなり大学院は・・・と言う方は、こんな入門書からスタートしてみられてはいかがでしょうか?
 
アントレプレナーの教科書(スティーブン G ブランク著・翔泳社)
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出典:www.amazon.co.jp
起業家を目指すなら必携の書物。具体的なケーススタディから、マーケティング手法やスタートアップビジネスについて細かく解説されており、アントレプレナーを目指す方だけでなくイントレプレナーを目指す方にもにもおススメの一冊です。
 
アントレプレナーシップ(ウィリアム・バイグレイブ著・日経BP社)
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アメリカの起業家教育の第一人者による起業家のためのバイブル的存在の名著です。2009年と出版されてから少し時間がたっていますが、書かれているビジネスプランの立て方、人材、資金調達、起業後の成長戦略まで、起業のために必要なプロセスは今も古びることなく常に読者に新しい気付きを与えてくれる一冊です。

③ アントレプレナーシップを直接感じとる

アントレプレナーに必要なのは、机上での講義や知識だけではありません。何よりも大切なのはすでに成功している・実践しているアントレプレナーと共に働くことでよりリアルで具体的な資質を学べるのではないでしょうか。
 
学生⇒ベンチャーへインターンシップ
今は本当に多くの企業で学生を対象としたインターンシップが募集されています。もしもあなたがインターンシップを募集していない小さなベンチャー企業へのインターンシップを希望する場合でも、直接コンタクトを取って依頼するチャンスは残されています。
 
社会人⇒ベンチャーへ転職
もしあなたが社会人経験のある社会人で、いつかは自身がアントレプレナーになりたいという思いがあるのなら、まずはベンチャー企業に転職することも方法の一つです。ベンチャー企業で働くことで、より具体的なビジネスプランや戦略まで学ぶことができるはずです。

日本のアントレプレナー紹介

海外の著名なアントレプレナーが注目を集めることが多いですが、日本にも多くの優れたアントレプレナーが活躍しています。
必ずしも起業されているわけではありません。新しいサービス・製品を生み出そうと挑戦する人全般を指しています。一部ではありますが、そういったマインドを持った方々をご紹介します。

日本アントレプレナー大賞

日本アントレプレナー大賞は、日本を代表するトップ経営者たちが、応募者のビジネスアイディアを発掘・選考し、産業化へのサポートをするプログラムです。
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出典:kenja-club.com
2016年度 西田亮介氏(チトセ・ロボティクス※)
ロボットの知識がなくても、ロボットを超高精度に制御・管理できる”クラウドマネジメントサービス”を月額課金モデルで提供してもらえるビジネスプランです。このプランでは、ロボット運用費用は時給換算で398円/時と劇的に安くできます。
2015年度 筒井宣政氏(東海メディカルプロダクツ創業者)
世界で最も小さく細い心臓用カテーテルを開発しています。従来品では対応できなかった、生まれたばかりの子供への手術も可能です。
 

EOY受賞者

EOY(Entrepreneur Of The Year)は、新たなビジネス領域に挑戦する起業家の努力と功績を称える国際的な表彰制度の一つです。
「活躍する起業家の姿をロールモデルとして紹介し、後に続くアントレプレナーの輩出を支援する」ために活動が展開されています。
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出典:http://www.eoy.ie
2012年度 松村博史氏(医療法人徳真会グループ理事長)
医療法人徳真会グループは国内最大の歯科医療グループです。患者が通いたくなる医療を徹底し、コンビニの数より多いと言われる歯科医院業界の中でも圧倒的な、年間80万人もの患者が通院しています。
2008年度 故・石橋博良氏(株式会社ウェザーニューズ創業者)
株式会社ウェザーニューズは世界最大規模の気象情報会社の一つです。気象情報サービスを世界15カ国32都市へ提供しています。
 
※当初「チトセ・ロボティクスCEO」と表記していましたが、「CEO」は誤りでした。
「チトセ・ロボティクス」は申請時のグループ名であり、法人化は行っていません(今後もその予定はない)。そのため表記を修正しました。申請者および関係者の方々にご迷惑をおかけしました。【2016年6月30日】

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