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最速で届く弁当宅配サービスとは?
近頃、宅配サービスが普及しつつありますが、bento.jpも宅配サービスを行う企業の一つです。名前からも分かりますが、弁当の宅配サービスを行っています。有名なところでは、「ほっともっと」やワタミが行っているサービスです。
しかしbento.jpはただの弁当宅配サービスではありません。リピート率は50%以上という高さを実現しています。
一体普通の弁当宅配サービスとはどう違うのでしょうか?今回はbento.jpの高いリピート率の理由を紹介しつつ、プロダクト開発における本質について考えてみたいと思います。
一体なぜ売れるのか?bento.jpの強みとは
リピート率50%を誇るbento.jpですが、その強みはズバリ速さにあります。
事前に氏名、住所、メールアドレスを登録すると、ボタン一つでお弁当が平均10分以内に届くのです。ファイミレスでさえ10分以内に出てくると早いと感じるのに、オフィスにこの早さで届くのは、ユーザーサイドからするとありがたいですよね。
ECサービスが発達し、Amazonや楽天などの即日・翌日配達という『すぐ届く』ということが消費者の中で当然と思える時代となりました。bento.jpもこの『すぐ届く』に注目し、さらに『モバイルから』を加えたプラットフォームを目指していると代表の小林篤昌氏は語ります。
このサービスにおいて最も意識しているポイントは、いかに手軽にオーダーするかという点で、そこから『ツータップで20分以内に弁当が届く』というユーザ体験にこだわったサービスが生まれたのです。
近年ではドミノピザのZero Click(アプリを起動するだけで、登録されている住所にピザが届く)や、AmazonのDush Button(ボタンだけのデバイスを1回押すと商品が届く)など、ユーザーの購入に対するストレスを減らすサービスが増えています。このbento.jpもユーザーのストレスを極限まで軽減したサービスだと言えるでしょう。
ここまでbento.jpのサービスをご紹介しましたが、創業者は小林篤昌氏ですがいったいどんな方なのでしょうか?
bento.jp/小林篤昌/起業までの道のり
小林氏は北海道出身、1986年生まれの29歳です。北海道札幌南高校を卒業後、東京工業大学工学部へ進学します。
卒業後は、ITベンチャー企業の『イトクロ』へ入社し、1年目に事業責任者として上海支社を立ち上げます。
2012年の上海支社売却に伴い、売却先のKLabChinaに移籍、2014年に同社を退職し、『bento.jp』を起業しました。
なぜ事業領域を「弁当の宅配サービス」に決めたのか?
小林氏は、Web完結型でなく実際にモノが動く事業に興味があったと語っています。もともとECに興味があり、ゲーム会社を退職した後、誕生日ケーキの販売を手伝っていた時に、直前の注文が多いことに気付いたそうです。
あらかじめ日付がわかっている誕生日だとしても、駆け込みの注文が多いことに気づいた小林氏。直前の注文に対するニーズの高さを感じた彼は、ランチには何を食べるかその場で決めることが多いという点に注目し、弁当の即時配達に可能性を感じたのです。
小林篤昌氏が大切にしていること
出典:type.jp
bento.jp小林代表には、常に意識していることがあります。
それは、「人よりも少しでも多くの体験をすること」だと語っています。
小林氏は何事も挑戦するという性格であり、bento.jpの事業モデルを考える際も、複数のネットスーパーを使ったり、配達のアルバイトをすることで物が届くという体験を多く積んだそうです。
また実際にビジネスをする際に大切にしていることは、「事業の優先順位を決め、必要ないと感じたことは切り捨てること」です。bento.jpのビジネスのコアバリューは、『すぐに届ける』を徹底していることに尽きます。
bento.jpをサービスリリースする際も、8割の人が弁当は数種類あったほうがいいと言ったそうですが、実際リリースしてみるとそういった要望はほとんど無かったと言います。
ここから分かることは、『自分たちが守らなければならない最も重要なことはなにか?』を決め、重要でないものは切り捨てる勇気が大事だということです。
今、色々抱え込んでいる人は、一度立ち止まって本当に重要なことは何かということに目をむけ、必要でないものを切り捨てる勇気を持ってみてはどうでしょうか?