女性の働き方も多様になっていて、大学で学問を続けながら、起業する方もいます。
今回は慶應義塾大学在学中に株式会社アゲハを立ち上げた木下優子氏の魅力に迫ります。
研究を役立てるために
”経営情報学で、ITを使った新しい経営の動向の研究に没頭していた中で…(中略)…ある時、研究の延長線上でビジネスプランを思いついて、それを実践しながら、何か提案できたらいいなあと思っていたんです”
彼女は、高校の自主退学したり、渋谷でのショップ店員、語学留学、慶應義塾大学への入学など、ユニークな経歴をお持ちです。そんな中で、「研究したら実際に活かしてこそ」という教えや、教授からの勧めにより、起業に至ったようです。
製造者とユーザーを結びたい
”私たちがターゲットにしている若い女性たち(20代-30代前半)は、『この色、ちょっと惜しいよねぇ~』という感じで、購入しないという損失機会が多いんです。
だから創業時からのキャッチコピーが、『"おしい"を"ほしい"に。』なんです。惜しいと思った人からが一番いい意見が出てくると考えていて”
目の前の商品が、ほどほどに気に入っても、納得がいかずに購入するのをあきらめる人が実は多いという事実に注目しました。
「e-orihime」ではユーザーのデザイン案を公開し、ユーザーからの人気が高いものをいちから商品化したり、すでに世の中に存在する商品をもとにしてユーザーがデザインしたりしてます。事前にユーザーの反応を見てから商品化できる仕組みを作ったのです。
そうして、みんなが欲しくなるようなデザインのものをつくり、それがまた別のひとの目に留まり、そのひとが購入するまでを結ぶことによって、企業とユーザーをつないでいます。
インターネットを使って、ユーザーの声が届かない製造者にユーザーの声を届け、製造する人と実際に使う人を結びたい、そう考えているそうです。
妥協ではなく、自分らしいものが欲しい
”このビジネスモデルによって、ショッピングが「妥協点を探すプロセス」から「自分で自分らしさを作っていくプロセス」に変えることができると考えています。アパレルメーカー側も常にニーズを捉えながら企画開発できる状況を提案したいです”
木下氏は「e-orihime」で自分を表現するために納得して商品を購入することができるモデルを実践しています。それを使えば、自分らしさを表現するために、商品を作り変えていくことができるようになります。
木下氏のモデルによって、好きなものを探すために何件もお店を訪れる手間もなくなりますし、妥協して買ったよりも、好きなものを買うことができるようになりますね。
まとめ
心のどこかで妥協しながら買い物をしていたユーザーのモヤモヤと、製造業は小売業よりも情報が入りくいという問題。その2つの問題を、研究を続けてきた木下氏ならではの視点で解決に導いているということがよくわかります。
今後も彼女のように、自分の経験や現在やっていることを活かしながら、起業する女性が増えていくことを期待しましょう!
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