今回はスタンフォード大学を訪問しました。スタンフォード大学はリーランド・スタンフォードが設立した大学です。リーランドはゴールドラッシュに伴う鉄道需要の際、雑貨商として大成功を収めました。息子の死を悼み、広大な土地を寄付したことによって1985年にスタンフォード大学が設立され、1991年に開講されました。
Palm Driveを通ると、正面に広大な広場(The Oval)があります。左手にはHoover Towerいう塔が見えます。塀の中にあるキャンパスではなく、その地域一帯をスタンフォード大学の敷地だそうです。建物の近くでも犬を散歩させているご老人や、ベビーカーをひいた方もたくさんいました。
(出所:The Ovalにて写真撮影)
(出所:Hoover Towerにて写真撮影)
進むと、奥にはMain Quadがあります。左手にはオーギュス・ロダンの彫刻をモチーフとした「カレーの市民」の人物像があります。百年戦争のカレー包囲時のエピソードを基に作られたものです。ちなみに「カレーの市民」をモチーフにした人物像は、パリのロダン博物館や東京の国立西洋美術館で見ることができます。
(出所:Memorial Courtにて写真撮影)
(出所:Memorial Courtにて写真撮影)
西に廊下を抜け、しばらく進んでから右に曲がると、左手にPaul Allen Buildingという建物があります。スタンフォード大学ではバスが走っていて、至るところにバス停がありました。
(出所:Main Quadにて写真撮影)
(出所:Paul Allen Buildingにて写真撮影)
ここで、リチャード・ダッシャー教授の講義を聞きました。彼はUS-Asia Technology Management Centerのセンター長を務め、スタンフォードの学生グループへのアドバイスも行っている人物です。今回は「エコシステムとしてのシリコンバレー」についての講義を聴講しました。
(出所:Paul Allen Buildingにて写真撮影)
その後、Serra Mallという道に沿って正門まで戻ってキャンパスの見学は終了です。日本の大学と比べると、圧倒的に世界各国から集まっている様子が見て取れました。できれば他の講義も受けてみたかったですね。
(出所:Paul Allen Buildingにて写真撮影)
(出所:Serra Mallにて写真撮影)
(出所:Serra Mallにて写真撮影)
このように、スタンフォード大学では講義やプログラムが充実していて、実際に起業する学生も多いようです。例えばStanford Technology Venture Program(STVP)というプログラムでは、全学部の学部生や大学院生に起業家に必要なスキルを学ぶ機会を提供し、世界レベルの問題を解決する人材を増やそうとしています。
スタンフォード大学のフリデリック・ターマンが企業誘致に成功し、ウィリアム・ヒューレットとデビット・パッカートを引き合わせてhp(ヒューレット・パッカート)を誕生させ、ひいてはシリコンバレーと呼ばれる集積地帯を誕生させました。上記のとおり、スタンフォード大学で学び、起業家となった方は今でもたくさん存在します。これまでもこれからも、スタンフォード大学はイノベーションの聖地で中心的役割を担っていくでしょう。
担当記者:菅野雄太
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