今回のインタビューは、株式会社旅工房、高山 泰仁氏に、「新卒採用と新卒の育成方針」と「今後の成長戦略」についてお話を伺いました(聞き手:アントレプレナーファクトリー 永曽 光)。

従来の旅行会社とは違う「ハイブリッド戦略」とは

当社では方面別担当制という独自の戦略を用いています。従来の旅行会社は企画・予約・手配・販売と、有効機能ごとに分かれています。旅工房では例えばハワイというチームで予約・企画・手配を担っているので、一日中ハワイの予約を取ったり、手配したり、1日中ハワイの旅行について、お客様とお話ししているのです。
 
特定の地域に詳しい、こういう体制を当社では「トラベルコンシェルジュ」という呼称を使っていて、これが大きな差別化ポイントだと考えております。人とコンピューター(オンライン)のハイブリッドが当社独自の戦略なので、ここが強みですね。
 

旅工房の育成スタイル

旅行はお客様に対して夢を売る商売です。大切な旅行なので、お客様の気持ちを汲み取る力、ホスピタリティと言いますか、そういったお客様の全てを受け入れるぐらいの感覚を持つ子は大事にしたいですね。また、旅工房はベンチャー企業なので、成長志向の考えを持っている学生が望ましいですね。だいたい夏以降に内定が出て、10月に内定式があります。4月に入社するまでの半年間が非常に大事な時期だと思っているので、内定者がアルバイトできる環境はしっかりとっています。
 
あと、内定者同士で5人程度のチームを作り、ツアーの企画大会をしています。旅行業の正社員になり、だんだんプロ化していくと、お客様目線が遠のいてしまいます。そこで、学生の新しいアイデアでツアーを企画し、商品として販売するっていう制度を設けています。
 
入社後に関しては、学生から社会に入っていくところで、今一番悩む時期が1年目や2年目です。そこで、3年目4年目の先輩がメンターになる制度を設けています。一人の社員と一人の新入社員が、ランチ会などで交流する活動をしていますね。
 

学生時代にしておいて良かったこと

アルバイトをたくさんしていました。やはり一円でも稼ぐこと、お金を頂くありがたみというのは、学生時代にアルバイトした経験が大きかったと思います。一度会社に入ると、同じ業界同じ職種で長く勤めるので、学生のうちに、様々なアルバイトをすることによって、社会や日本の成り立ちを感じたのは大きかったと思いますね。
 

日本のホスピタリティを活かし、世界へ

インターネットが出現してから、この地球という存在がどんどん近くなっています。私は日本のホスピタリティが世界一だと思っていて、このホスピタリティーの良さと機械(オンライン)、このハイブリッド戦略を世界で試してみたいと考えています。旅行業は今後大きく変わっていきます。その中でやはり東南アジア諸国の経済発展、あとはオンライン旅行会社や大手旅行会社との競争があり、旅工房としては旅行の企画とお客様に対するヒアリング能力という強みを活かして、成長していきたいと考えています。
 

次回の出演経営者

エボラブルアジアの吉村社長です。彼は大阪出身で、学生時代に起業しています。私も日本の旅行業界では若い経営者ですが、彼はもう一回り、若手の社長です。
 

編集後記

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-高山社長の印象は?
学生を相手にお話されることも多いそうで、分かりやすい言葉遣いで、明るく気さくにお話していただきました。
-インタビューの印象的だったことは?
採用に関するお話の中で、内定後に少人数グループで旅行プランの企画を行い、実際に取り扱われることもあるというお話が印象的でした。新人ならではの顧客目線での企画を大切に考えておられる点から、旅行のワクワク感を大切にしたいという旅工房への想いを強く感じました。
 

株式会社旅工房とは

株式会社旅工房は旅行代理店として、主に国内の個人・法人顧客向けに、 海外旅行の手配サービスを提供しています。
3つの主要事業(個人旅行事業、法人旅行事業、インバウンド旅行事業)があり、事業各地域専門の「トラベル・コンシェルジュ」がお客様の要望に合わせて旅行を提案します。

旅工房に興味を持たれた方はこちら⇒旅工房 採用ページ

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