インタビュー書き起こし〜世界と比較した日本のブロックチェーンとは?

➖世界と比較した日本のブロックチェーンとは?
長谷川:日本も実は、仮想通貨の領域ではルール化の動きが進んでいます。ただ、「ブロックチェーン全体をどうやって使っていくか」については、あまり見えてきていないので、是非そういう意識を育てる、支援していく流れができればいいと考えています。競争は良い方に進むと思うので、是非香港と競争し、日本にもそういう流れができてほしいと考えています。

香港で生まれつつある「IT企業が、今後金融業に入ってくる流れ」

➖香港での新しい動きとは?
長谷川:今後ブロックチェーン技術が金融を変えていく流れの中で、香港ではそれを取り込むことがやはり重要という認識が強まっています。

 

たとえば今、グレーターデルタ構想といって、香港と深センを中心にした地域で、これを一体運営していく、という構想が出てきています。これは、オーストラリアや韓国を上回るGDPのエリアになっています。

 

もう1つの金融のトレンドとして、QR決済の会社がすごく増えてきています。彼らは正確に言うと、銀行ではありませんが、実際に決済業務を行なっている。ですから、そういったIT企業、ユニコーンと呼ばれるIT企業が、今後金融業に入ってくる流れが強まると思います。

 

グレーターデルタ構想の中で、彼らが香港という金融の街を活用してくる中で、香港もそれを受け入れる、そういう流れを作っていくのだと思っています。そのときに、香港ではバーチャルバンクライセンスというものを、Hong Kong Monetary Authorityが認めていくという流れになっています。金融機関しか銀行を運営できない流れがありましたが、その規制を取っ払い、IT企業でも銀行業をできるようにする、という動きが出てきているということです。

 

➖香港と深センの関係とは?
長谷川:香港は、レッドシリコンバレーと言われる深センと密接な関わりを持っています。香港が持つ金融の機能と、深センで今非常に力を持ってきているITの流れ。これらが混ざり合うことで、フィンテックの1つの流れができてきています。そこで、香港は、「このフィンテックの流れを、着実に大きなものにしていこう」と考えているわけです。

 

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