今回のインタビューは、株式会社ラブグラフの駒下純兵さんに「やってみて初めてわかったこと」「経営者として大切にしていること」「今後の展開」「カメラマン採用で重視していること」についてお話を伺いました。

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)

【経歴】

1993年大阪生まれ、関西大学4年。
高校までは特に趣味や特技はなく、現在の仕事にも繋がっているカメラは大学から始めている。過去に大学のミスコンのメインカメラマン、美学生図鑑カメラマン、富士フイルム写真教室講師などのキャリアを積み、2014年1月にカップルフォトサイトLovegraphを創業し、現在は大学の単位を取り終え、東京でオフィスを構えてLovegraphの運営を行う。
今年10月にはLovegraphアカデミーという写真教室を開講することでカメラマンを育成し、さらに多くのカップルに寄り添っていけるようその範囲を拡大している。

若いカップルを撮ったのは偶然だった

ラブグラフを事業にする気は全くなかったので、若いカップルの方が波及しやすいといったようなことは全く考えていなくて、たまたま僕の周りにいた撮影したと思う人が「若いカップル」だったというだけです。もし僕がおじさんカメラマンだったら家族とかを撮っていたと思います。
なので選定ポイントというのは特にありませんが、今思うと”若いカップル”から始めたというのはなかなか良かったと思っています。ソーシャルを使ってバイラル的にどんどん広がっていくのは若者の特性だったのかなと、今振り返ってみると思います。

やってみて初めてわかったこと

サービスを始めた当初は、かなり否定されていました
「カップルがデートにカメラマンについてきてもらって写真を撮るって、需要あるの?」とか、webサイトにアップすることに関しても、「全く知らないカップルを第三者が見て、得するの?」とか、相当批判されていました(笑)
ただ、僕の中では「これは人に喜んでもらえる」というなんとなくの感覚があって。
実際にやってみると、「簡単に写真が撮れるとはいえ、駒下くんが撮ってくれるような写真は撮れないから撮って欲しい」「全然知らないカップルでも、駒下くんの写真は自然でほっこりした気持ちになれる」というような声をいただきました。やってみる前とやった後では全然周りの反応が違っていたというのは、やってみなければ分からなかったことだと思っています。

”カップルの幸せな瞬間”を撮るのではなく、つくる

カメラマンは何にモチベーションを感じるかといったことや、ビジョンの掲げ方は大切にしています。
「僕たちがやっているのは、カップルの幸せな瞬間を作る仕事だ」ということをずっと言っています。決して「カップルの幸せな瞬間を撮る」ということにとどまりません。
カップルや家族は長くつきあえばつきあうほどマンネリ化して、「一緒にいることが当たり前」になっていくと思います。そこで改めて写真という形に残すことによって、「やっぱりこの人と一緒にいて良かったな」というような幸せの瞬間を増やすことができたら、その人の人生を豊かにできるんじゃないかなと考えています。

尊敬できる人を探すことが大切

自分の事業で不安になった時に相談できる、「尊敬できる人」がいたらいいのかなと思います。
その人に相談して「こうしたらいいんじゃない」という意見が返ってきた時に、素直に受け入れるくらい尊敬できる人がいたら、事業をやっていく上で大切な人になるのかなと思います。
起業家にしかない悩みは絶対にあるので、やっぱり起業家の方がいいと思います。
 
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