起業に対する不安、それを乗り越えられた理由

丸紅での学び

すばらしい人たちに恵まれて、そのつながりができたというのが一番と、大企業というものがどういうふうに回っているのかというのが何となく肌で感じられたというのがあります。
あとは名刺の渡し方とかメールの書き方とか、そういったレベル。公人に対する文書の言い回しとか、英語の文章の書き方とかいうのは勉強になりました。

お菓子以外はやるつもりがなかった

勝間和代さんに言われてからは、お菓子以外やるつもりはないというふうに決めて。
かつそのときに思ったのは、「父がお菓子屋をやっているというのが、やはり一番の強みなんだな」ということを再確認したんです。
それ以外では絶対他の人に勝てないと思ったので、もうそこからはお菓子だけに絞って考えていました。

華やかなスタートアップへの憧れ

父の会社から独立する形になったので、その前にある程度、今の会社の事業の基盤となるものはつくっていました。
クリックオンケーキや、焼きたてのチーズタルトをつくらせてもらっていたので、そこは全く不安なく出てきました。
 
ですが、独立するのが結婚して子供が生まれるタイミングだった点においては、少し葛藤がありました。
埼玉県民の妻と結婚をして、北海道に連れていったにもかかわらず、私が独立するために東京に来る。
でも嫁はもうすぐ子供が生まれるので、北海道を離れられない。
なので妻を残していくしかなかったのですが、いろんな人に「それはやめておいたほうがいいよ」と言われたので、そこは若干迷いました。
 
父親は最初反対していて、「きのとや」をいずれ継ぎたいという想いもあったので、ずっと北海道にいたほうがいいという話もあったりはしました。
ただ、学生時代の友達がみんなIT系で自分で小さいながらも会社をどんどん立ち上げていて。北海道にいたので、それがものすごく楽しそうに見えたんです。地方にいると、東京のスタートアップの業界がすごく華やかに見えました。
Webの記事とかを読んだりしてそこに参加したいという想いはすごくあったので、その想いは止められませんでした。
でも結局は全然華やかじゃなかったですね(笑)
最初の頃はほぼ家を出なかったので。男3人で、パジャマのままずっと仕事するみたいな状況でした。
場所は裏原宿でしたが、全く華やかじゃない世界で。でも楽しかったです。
 
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