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ある日上司がこんな一言
ある金曜日の飲み会の席で、上司がこんな一言。
「我が社もサブスクリプションモデルを導入して、収益の安定性を図るべきだよねぇ」
...サブスクリプションモデル?
数多のビジネス用語を操る上司から、またもやカタカナ語が飛び出しました。
起業tvにお任せください。そんなビジネス用語マンに負けないように、しっかりとサブスクリプションモデルの説明と事例を紹介し、サブスクリプションモデルが成功しうるサービスの条件を考えていきます。
サブスクリプションモデルとは
起業tv作成
サブスクリブションモデルとは、利用期間に対して支払いをする形式のことです。「月額制」や「年額制」などの料金設定がこのモデルにあたります。企業としては安定した収益を見込むことができます。
こう聞くと、「なんだそんなことか」となりますね。
サブスクリプションモデルは私たちの身近なところに溢れています。次はサブスクリプションモデルの事例を見てみましょう。
サブスクリプションモデル事例5選
①Adobe
これまで箱入りソフトウェアを販売する企業だったAdobeですが、2013年からその販売形式を停止し、サブスクリプションモデルに移行しました。結果、売上が大きく伸びただけではなく、その売上の74%を継続課金によるものとし、大きな成功を収めています。
②Microsoft
Microsoftは、みなさんお馴染みの「Office」シリーズの製作販売会社です。先ほどのAdobeとの違いは、箱入りパッケージとサブスクリプション型クラウド版ソフトウェアの
両軸であるという点です。
③Amazon
言わずと知れた世界のAmazonもサブスクリプション型サービスを充実させています。
送料無料やお急ぎ便などの配達だけでなく、音楽聴き放題サービスや映画やテレビ番組見放題など様々な特典がある「Amazonプライム」は、年間3900円で大変お得で今後もサービスの範囲が拡充していくと予想されます。
先日、年額制のみをとっていた「Amazonプライム」は、月額400円の新しい料金価格を発表し、より手軽にサービスを受けることができるようになりました。
④Google
世界のGoogleもサブスクプリプションモデルを導入しています。メディアやブログを運営するオーナーに向けたグーグルアナリティクスやビジネスに必要なメールやカレンダーの有料バージョンも月額制です。
⑤niconico動画
株式会社ドワンゴが提供する動画サイト「niconico動画」のプレミアム会員がサブスクリプションモデルにあたります。ただし、「niconico動画」では無料でもサービスを利用することができ、より充実した機能を使うために課金する仕組みとなっています。
無料でサービスを利用し、より良い機能をつけるための課金制度は、Amazonprimeやクックパッドにも見られる主流のサブスクリプションモデルの流れですね。
サブスクリプションモデルを成功させる3つのチェックリスト
世界的に有名な企業がサブスクリプションモデルを選択していました。では、サブスクリプションモデルを構築し、成功させるためにはどうすればよいのでしょうか?
3つのチェックリストをご用意いたしました。ぜひ自社の製品・サービスがサブスクプリプションモデルに適しているかどうかをご確認ください。
①サービスに持続性はあるのか?
まず、サブスクリプションモデルは、「サービスを継続して使い続けるユーザーがいる」という前提のもと考えられるビジネスモデルということはおわかりいただけたでしょうか。つまり、そのサービスは何度も利用されるものである必要があるということです。
例えば、月額のカラオケなどどうでしょうか。月に何回も行く人には需要がありそうですが、一般的な需要はなさそうですよね。しかし、一見モデルに適さないものもサブスクプリプションモデルにすることで、意外性を持つことができ新しいビジネスチャンスとなる可能性があります。
そのため考える価値はあります。競合他社がやっていなければやる価値はあるのではないでしょうか。もちろんかなりの賭けですので、悪しからず。
②サービスの購入(使用)頻度はどうか?
サブスクプリプションモデルで、大切なことは持続性の他には、やはり頻度が挙げられます。購入(使用)頻度がある程度あるものをサブスクプリプションモデルすることで、顧客の手間を省くことが最大のメリットです。
③競合他社がいるか
先述した通り、自社の製品・サービスの競合他社がサブスクプリプションモデルを実施しているかどうかを調べましょう。実施していなければ、チャンスなのか、不可能なものなのか検討します。先行優位性が働きますので、前向きに検討してみましょう。
サブスクリプションモデルにするかどうか
サブスクリプションモデルとは、いわゆる「月額制」や「年会費」のようなもので、世界的に規模が大きい会社では度々とられているビジネスモデルであること、そしてビジネスへの導入にはいくつかの条件があることがわかりました。
果たして自社の製品・サービス上、サブスクリプションモデルが適しているのかどうか。今一度考察し、あなたの上司に対して提案するといいのではないでしょうか。
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