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農業で起業するには?2つの方法とその事例

みなさんは「農業」についてどのようなイメージを持っているでしょうか?「大変な割には儲からない」と考えている方も多いかと思います。

しかし現在、過疎化の田舎で老人が黙々と作業をしているイメージは過去のできごとになりつつあります。

厳しい農業環境の中で、会社組織などで大型機械を投入して効率的に作業を進め、収入の安定化を図るため様々な工夫改善に取り組む動きが見られ、この機会をビジネスチャンスと捉えて新たに農業関連で起業したいという人も増えています。

今回は、そのような方に向けて農業で起業する際の2つの方法と、その事例をまとめています。

農業ビジネスの可能性

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出典:http://www.fieldsync.net/en/industries/agriculture

近年注目されている 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定となどにより、日本の農業も揺れ動き、農業をやめようとしている生産者も出てきています。

このように取り巻く環境が厳しい状況において、国は農業強化策を推進しようとしています。

この政策によって日本の農業に大きな国際競争力をつけ、日本国内での販売をはじめ、日本ブランドとしての外国へアピールし利益を上げられる農業として発展する可能性につながります。

そのため、これからの農業ビジネスにおいて、生産者が安全性が高く高品質な農作物を生産し、また農業に関係する周辺ビジネスとして人材確保のためのアウトソーシングや物流などの技術革新が起これば、農業関連のビジネスも盛んになる可能性を十分に秘めています。

農業で起業①生産者としての起業

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出典:http://www.sciseek.com/search/images&search=farmer&type=images

生産者としての起業には、初期投資が必要になります。

そのためには米作のように天候や台風などの影響が大きく、年一回の収穫で米価の値下がりや、米の不作などの当初の予測と違ってくる問題もあります。

個人が生産者として起業するには、初期投資の回収や自分達の生活費など考えると、規模にもよりますがリスクが大きくなるので、果菜類や花などのように年に複数回収穫できるものを選ぶ方法もあります。

また農業法人のようなところでしっかり研修し、体験してからの起業という事もあります。

事例①柴海農園:千葉県印西市

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出典:http://blogos.com/article/95656/

柴海農園の柴海祐也さんは、東京農業大学卒業後に23歳で農家として起業しました。

学生時代には畑サークルに入り、東京の稲城市の農家に2年間住み込みで畑をやり自分で作り自分で売る楽しさを経験。

その後、アルバイトや農家レストランの仕事など経て、実家近くに畑を借り無農薬野菜栽培を始めました。

周囲からは「農業なんかで食えるわけがない」と言われながらも、奥さんとスタッフの3人という少数ながら、農薬や化学肥料を使わず、約60品目の野菜を栽培・販売しています。

最近では、近隣家庭への野菜セットの宅配事業が軌道にのり、都内の八百屋やレストランへの野菜提供ほか、新宿伊勢丹でも柴海農園の野菜を販売。さらには、砂糖を使わない甘糀ジャムの加工品販売を行うなど、様々な事業展開を行い生産者としての起業に成功しています。

事例②株式会社エムスクエア・ラボ:静岡県菊川市

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=NhGZpJs5aTw

加藤百合子さんは、東京大学農学部卒業後、英国で修士号を取得しています。

また、植物工場に関心を持っており、NASAの宇宙でのプロジェクトに参加してPaper Awardを受賞。

その後、日本の大手メーカーに勤務していましたが、結婚で退社し2度の出産を経験しています。

2009年、農作物の生産者と購入者をつなぐ農業事業に参入し、「農業を楽しくて儲かる産業にしたい」という想いのもと、農業シンクタンクなどを手がける株式会社エムスクエア・ラボを設立しました。

さらに、日本政策投資銀行主催の「第1回女性新ビジネスプランコンペティション」で女性起業家大賞を受賞するなど、独自の解析技術と新たなビジネス創造により、農工問わず『ものづくり』競争力を強化することで、 より良い社会づくりへの貢献を目指しています。

農業で起業②農業周辺ビジネスで起業する

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出典:http://ethique-tic.fr/2014/bio/?page_id=128

農業ビジネスは、農産物の生産に限ったものではありません。これまで農家が苦手としていた分野にこそビジネスチャンスがあります。

それは、収穫した農産物を販売するためのマーケティング、消費者に喜ばれる商品企画、生産者から消費者までの物流、ブランド化戦略、流通業者との商談、インターネットによる宣伝などです。

こういった、生産者と消費者をつなぎ、双方に効果やメリットを与えられるビジネスが可能性を秘めているのです。

生産者と違い、事業によっては初期投資が少なくて済むのも魅力の一つです。

事例①株式会社農業総合研究所

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農業と八百屋でのキャリア経験を持つ及川智正氏が立ち上げた農業総合研究所はITを駆使して、クリエイティブに新しい農産物流通を創造し続ける農業xITベンチャー企業です。

 

事業内容は、都会のスーパーマーケットの中に直売コーナー、道の駅コーナーを作り、そのコーナーを全国の農家に開放しています。道の駅やファーマーズマーケットは全国に2万店舗あるといわれており、しかし、道の駅やファーマーズマーケットは田舎にあるものなので、これらを都会に持ってくるというスキームです。

 

農家の野菜や果物、花、お米、ジュース、ジャム、蜜などの加工品が自由に都会のスーパーマーケットで販売できるITのプラットフォームと物流のプラットフォームを、農家とスーパーマーケットに提供しています。

 

農業総合研究所と及川氏について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 

事例②株式会社アグリメディア:東京新宿区

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出典:http://itnp.net/article/2014/08/27/897.html

大手不動産会社を退職した諸藤貴志さんは、農業関連会社アグリメディアを起業しました。

農業分野の活性化・効率化の為に、「都市と農業をつなぐ」プラットフォーム、「農業の生産性を高める」プラットフォームの提供を行っています。

主な事業としては、①農業を知る体験イベント「ノウジョウシェア」②サポート付き市民農園「シェア畑」③食とイベントを通じて、生産者と消費者を直接つなぐ「農家café」④オンラインサポート付き家庭菜園「おうち畑」があります。

アグリメディアについて詳しく知りたい方はホームページをご覧ください。

事例③株式会社ユーグレナ:東京都港区

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出典:http://matome.naver.jp/odai/2141631339638899301/2141640522446532003

出雲充さんは「ミドリムシ」の存在と可能性を見いだし、それを扱った事業での起業を考えていました。

しかし、その前に社会人としての勉強と起業するときの人脈づくりのために、三菱東京銀行に入社しています。その後退職し、3名でユーグレナを起業しました。

主に、59種類にも及ぶ豊富な栄養素を備えるミドリムシやクロレラなどの微生物を用いた食品や化粧品の製造、販売を行っています。

今では石垣島でミドリムシの大量培養に成功し、現地ファーマーが生産したミドリムシ学名で「ユーグレナ」を社名・商品名としての販売で成功しています。

 ユーグレナについて詳しく知りたい方はホームページをご覧ください。

これからの農業に期待

農業関連を取り巻く環境はが2極分化しており、TPP問題でさらに揺れ動いています。農家も後継者不足、高齢化、収入が安定しないなどから、離農する人もいます。

上記で紹介したように、農業の活性化を目指して起業をし、成功をしている事例もあります。

国としても農業を何とかしなければならないと農業強化策を出すなどしているため、ビジネスとしてまだまだ成長できる分野を見つけ出し、新しい成功事例を生み出していってください。