経歴

1978年、北海道出身。2000年日本大学商学部卒業。新卒で投資会社へ入社。同年11月、同期新卒9名で株式会社ネオキャリアを設立。取締役に就任。設立後1年半で赤字4000万円、一時倒産の危機を迎える。2002年、代表取締役に就任。就任後より短月黒字化を維持、1年半後に累積債務を解消。存続の危機を乗り越え、以降、売上、社員数共に成長を遂げる。

人材、ヘルスケア、WEB、海外の4軸で世界を攻めるネオキャリアの事業


-御社の事業内容について教えていただけますか。
主に大きなセグメントで言うと、人材、ヘルスケア、WEB、海外の4つに分かれます。
そこからさらに細かく分かれ、人材だと新卒採用、中途採用の支援を広告や紹介で行っています。
また、看護師の紹介や一般事務の派遣、コールセンター向けの派遣、エンジニアの派遣など複数に事業がまたがっています。
ヘルスケアでは介護士、保育士の紹介や派遣事業と、複数のメディア事業も行っています。
WEBではアドテクという広告分野など様々なWEBサービスを行っています。
この業界はリアルからWEBに切り替わって行く過渡期ですので、それにおける様々なWEBサービスを立ち上げています。
海外には10拠点あり、海外における人材ビジネスを行っています。4つのセグメント合わせて約1200人のグループになっています。
-事業としては何が一番伸びているのでしょうか?
すべての事業で伸びているのですが、特に伸びたのはヘルスケア領域です。
2つの段階があり、2009年度が急激に伸びている入り口ですが、その時のポイントは、地方展開と派遣ビジネスの立ち上げがポイントです。
当時はリーマンショックで、各社が地方の人材派遣ビジネスから撤退していました。
この2つの逆張りにフォーカスをして展開したことが当たり、第一段階の成長曲線が描けました。
第二段階としてここ2年の成長を支えているのがヘルスケアの介護領域に注力をしていることだと思います。

自立・社会における自分の市場価値を高めることがテーマ


-幼少期から大学を卒業されるまでの環境や、どのような経験をされてきたか教えていただけますか?
北海道の道東の田舎で生まれました。人口が2万人程度の小さな町です。
僕は次男ですが、名前に一がついています。一番にこだわりなさいと言われて育ちました。
スポーツでも勉強でも自分がやると決めたことは一番を狙わないといけない、一番にならないと見えない景色や世界観があるということを小さい頃から言われて育ちました。
15歳から家を出て、高校入学から自分で生活費を稼いでいました。高校、大学と自立した生活をしていたことも影響していると思います。
大学卒業時に就職活動を行いましたが、就職したいと思う会社や環境がありませんでした。
起業したかったというより自分で好きなように、好きな仲間を集めて好きなことをやれる環境を考えた時、起業という結論に至りました。
他の経営者と違うのは、元々社長になりたいとか、起業したいとか、業界に疑問を感じるとか、お金持ちになりたいとかそういうことは全くなく、社会における自立、自分の市場価値を高めることがテーマでした。
-事業を選んだポイントは何でしたか?
起業時は特にありませんでした。
株主の1社に人材系の上場企業があり、その企業との絡みで人材ビジネスを始めたことがきっかけです。
その後は常に人材マーケットを先読みして手がけております。

今後の成長を踏まえて連携強化を意識した資金調達


-2014年12月に大型の資金調達をされましたが、その背景と目的を教えていただけますか?
元々は株主が外部で、私は一株も持っていないところからスタートしました。
約13〜14年かけて少しづつ買い戻し、私が筆頭株主になりました。
今まで外部の資本を入れず、外部の資本を戻すことを行っていました(3年前ほどに終了)。
8億の資金調達は資金に用途があったというより、どこと組むかということを明確にしたかったのです。
今回は5社から出資いただきました。
(株式会社)グロービス・キャピタル・パートナーズとは人材からWEBサービスの開発に力を入れたいこと、人材業界でWEBサービスが強い(株式会社)マイナビと組んでWebを強化していくこと、(株式会社)リンクアンドモチベーションは採用後の教育(定着・育成・活性化)をしており、採用ビジネスを行う当社と組み合わせが良いこと、SMBCベンチャーキャピタル(株式会社)やみずほキャピタル(株式会社)は銀行との関係を強化したいことからです。
資金を集めることに目的があったというより、どういうふうに組むかに目的がありました。
非常に良い、意図のある提携になったと思います。
-ご自身の経験から資金調達についてアドバイスはありますか?
現在と将来のビジネスモデルが明確で成長性があり、競争優位性があるかどうかがポイントだと思います。
一つは自社の強みが何かを語れないといけないと思います。
強みはこの後どう広がり展開していくか、自分たちのマーケットはどこかを語る必要があります。
マーケットは国内と海外や地方など、地域や業種、業界、どういう切り口にするかがとても大事です。
自分たちがどこのマーケットに対峙しているのかを整理すると、評価されるポイントが付きます。
見せ方により、伝わり方も変わります。顧客目線と投資家目線を意識してアウトプットすると良いと思います。
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