mobage(モバゲー)やベイスターズで、一躍名を馳せた株式会社DeNA。
今では大学生の就職ランキングにも登場する大企業となっていますが、森保社長はDeNAの理念を「永久ベンチャー」としています。
大企業なのにベンチャー?どういう意味なのか調べてみました。

ベンチャー企業とは?大企業・中小企業との違い

実は、ベンチャー企業に明確な定義は定められていないのです。
設立から5年程度と比較的若い会社であること、インターネットサービスなど新しいビジネスの領域を手がけていること、他にはベンチャーキャピタルなどの投資機関から出資を受けている会社、ベンチャー指定を受けている会社などがベンチャー企業と呼ばれています。
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出典:http://postgradproblems.com

【大企業とベンチャー企業の違い】

大企業や中小企業との違いは、「安定性をとるか将来性を取るか」ということではないでしょうか。
大企業であればあるほど、今までにある特定のジャンルで成功をしてきており、新たに新しいことをすることもあまりありません。(もちろん、常に挑戦を続ける企業もありますが)
ですが会社の将来像はそれなりに見えており、安定した給与や環境を手に入れることが可能です。

反対にベンチャー企業は今後の成長に期待する形になります。
設立して間もない会社が多く、大手に比べて社員が少ないので管理職・経営層に上り詰められるチャンスも多いです。また、個人の努力がそのまま会社の浮き沈みに反映されるのでやりがいも感じられます。
ただし安定性に欠け、会社がずっと生き残っていけるかは誰にもわかりません。
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出典:http://www.business2community.com

【中小企業とベンチャーの違い】

中小企業については、中小企業基本法によって明確に定義されています。
例えば製造業なら資本金3億円以下、従業員数300人以下であれば中小企業に分類されるのです。
よって、規模により違いが出てくるわけではありません。
ベンチャーと中小企業の違いは、ざっくり言うと「成長志向のスピード感」の違いです。
リスクを取って急成長するビジネスモデルを設計し事業展開するのがベンチャー企業なら、あえてリスクを取らず、安定成長を意識している所が中小企業といえるでしょう。

ベンチャー企業とスタートアップは何が違うの?

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出典:http://www.99interns.com/work-in-a-startup/
最近よく「スタートアップ」という言葉を聞くようになりましたが、ベンチャー企業と同じ意味だと捉えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ベンチャー企業は「創業間もない若い会社」のことを指すのに対し、スタートアップは「全く新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急激な成長を遂げてイグジット(株式上場や株式売却)を狙う人たちの集まり」のことを指します。
何より他の企業やベンチャーとの重要な違いは「スタートアップにはイノベーションが必須条件」ということです。
どんなにすごい会社であってもイノベーションと社会貢献がなければ、スタートアップとはみなされないのです。

ベンチャー企業の可能性

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出典:http://lushlifelass.blogspot.jp
恐らくこの先、最も収入の上がる期待を持てるのは、三菱東京UFJ銀行や東京海上と行った誰もが知るエスタブリッシュメントの社員ではなく、ベンチャーを立ち上げたアントレプレナーたちになるだろうと言われています。
もちろんハイリスクハイリターンの世界で何の保証もありません。
しかし最近では、ネット産業やサービス産業でゼロから起業し、時価総額1000億円を超えるベンチャー企業も増えてきました
アメリカのように日本でも、優秀な人材が大企業に就職せず起業を志すようになれば、エスタブリッシュメントと言われる企業は優秀な人材を集めることが出来ずに長期的に衰退して、今までのように高い給料がもらえなくなる可能性も十分に考えられます。

これからのベンチャー企業

今、注目されているベンチャー起業に、ユーグレナ社があります。
ユーグレナは人間が必要とする栄養素のほぼすべてを含むミドリムシの屋外大量培養に世界で初めて成功し、機能性食品や化粧品としての販売を行っているほか、ジェット機を飛ばすバイオ燃料として利用するための研究開発を行っている会社です。
創業者の出雲充社長は名門私立中高一貫校から、東大、三菱東京UFJ銀行とエスタブリッシュメント側の人であったにも関わらず、一念発起して起業し、「ミドリムシで世界を救う」というビジョンを本気で掲げ、成功しました。
さらに同社は2012年12月に上場し、2013年6月までに株価は22倍にも上昇しました。
株価は企業の将来性を表すものであり、半年で22倍も上昇した企業は、現在の高給企業ランキングの中にはどこにもいません。
成し遂げたいことがある若い方たちは、ぜひ、ベンチャーを起こして世界にインパクトを与えて行ってほしいものです。

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