10月16日、ファッションアプリ「iQON」を運営する株式会社VASILYは、KDDI株式会社から資金調達を行い、新しいモバイルインターネット体験の創出を目指した「Syn.(シンドット)」構想に賛同するとともに、その実現を目指す新たな 連合体「Syn.alliance(シンドットアライアンス)」に参画することを発表した。調達した資金はiQON運営のための人材採用などに充てられる見込み。
【ライターの視点】
今回の資金調達のポイントはどこでしょうか。私は技術志向の組織体制がKDDIに評価されたものだと理解しています。
社長の金山氏は「技術以外でのイノベーションは生まれない」という考えを持っているようです。社員も半分がエンジニアで、彼らが働きやすい環境を作ることを重要視しています。特にエンジニアの採用や教育に注力していて、2014年6月にRuby開発者のまつもとゆきひろ氏が技術顧問として就任しています。
グロースハックという言葉が普及する前から成長(グロース)を仕組み化(ハック)していたVASILYですが、技術の追求を目的とせず、ビジネスとして結果を出すことにこだわっているところが良いですね。
VASILYの組織体制には非常に興味があります。まつもと氏も参入し、今後どういった成長戦略を描いているのでしょうか。今後の動向に注目してみましょう。
【会社概要】
「iQON」はさまざまなECサイトのファッションアイテムを、ユーザーが自由に組み合わせてコーディネートを作成できるスマートフォンアプリ。iQONはファッションアプリとして世界で唯一、Apple社が選ぶベストアプリとGoogle社が選ぶベストアプリ の両方に選出されている。会社の設立は、本社は東京都渋谷区にあり、代表取締役は金山裕樹氏である。