みなさんは普段、「あられ」を食べますか?
どうもあられと言われると、昔のお菓子というイメージがありますよね。
そういった流れから、生産量が年々減ってきているという現状があります。
そんな中で、おいしいあられがなくなってしまうのを何とかしたいと思い、起業した女性がいます。
今回は、株式会社つ・い・つ・いを立ち上げた、遠藤貴子氏の魅力に迫ります。
おいしいあられを守るために
出典 http://shop.twhytwhy.com/user_data/company.php
“そこがつぶれそうだと聞いて、残念だ、なんとか多くの人に買って貰いたいと思ってこの会社を始めたのです。
ちょうど転職3ヵ月で勤め先がつぶれたときで、また履歴書を書いて転職活動するより、このあられを私がなんとかしようと思ったんです”
減農薬で栽培されているこだわりのお米と石うすでひいたお塩を使った、彼女自身も大好きだったあられがなくなってしまう聞いた時、なんとかあられを守ろうという想いから起業しました。
しかし、「ただ単に残す」というわけではありませんでした。
“自分なりのアイデアもありました。
70歳代がメインの客層で、昔ながらの味とパッケージだった商品を変えて、若者や外国人などこのあられを知らない人に売れたら面白そう、と考えて始めました”
ただの思いつきだけではなく、どういうものを作りたいかという明確なビジョンを持っていたのです。
「Win-Win」な関係を築く
出典 http://ourworld.unu.edu/en/how-millions-of-farmers-are-advancing-agriculture-for-themselves
“普通、農家さんは自分のコメがどう消費されているか見えないものですが、私たちの新潟の契約農家さんには自分のコメがどう売られているか知っていただいています。
フェイスブックで農家の息子さんとつながっているので、お話ししてます。
最高のお米のよさを活かすため、収穫した田ごとに調整して自社精米をしています。
生産者、工場、消費者が「Win-Win」な関係で長く共存出来る事を目指しています”
消費者に対して農家の情報を公開しているのはよく見かけますが、このように農家に対して情報を提供しているという場合もあるのですね。
生産者、工場、消費者のどこかに偏っていると、それはいずれ崩れてしまいます。
「Win-Win」を心がけて仕事をしていくことで、広く受け入れられるようになっていくのです。
ゆくゆくは日本の代表的なブランドに
出典 http://shop.twhytwhy.com/products/list.php?category_id=16
“できるだけたくさんの人に食べてもらって、良さを知ってもらいたいです。
「ついつい」のおせんべいを人にあげたら喜ばれたから、また今度買おうという感じで広がっていってもらいたい。
さらには、日本の食文化を次代に継承していくことができる代表的なブランドとして育てていきたいと思っています”
「つ・い・つ・い」ではおせんべいの味をチーズやスパイスなどで味付けをして、イメージを変えつつあります。
そのような形であっても、あられというものが残っていくのなら、日本の伝統継承に貢献できます。
お洒落でおいしいおせんべいを食べることで、普段感じられにくい日本の伝統にも触れられるのは一石二鳥ですね!
みなさんも、試してみてはいかがでしょうか?
「つ・い・つ・い」についての詳細はコチラ