RTB(リアルタイムビッティング)と呼ばれる広告配信技術を確立させ、2014年6月に上場を果たした急成長中の会社があります。
株式会社フリークアウトは、インターネット広告におけるリアルタイム広告枠取引を行うDSP「FreakOut」を広告主及び広告代理店に提供する会社です。
今回はフリークアウトの事業内容や採用情報について、まとめました。
Contents
ヤフーに事業を売却してから起業
元々アドネットワークに関心があった本田謙氏は、エンジェル投資家の松山太河氏の後押しもあり、前身となるブレイナ-を設立しヤフーに売却しました。
その後2010年10月、RTBによるDSP(デマンドサイド・プラットフォーム)の開発を目的とした会社を設立し、2011年1月にはDSP「FreakOut」をリリースしました。
2012年5月には、スマートフォン向けサービスを開始し、2013年3月にはプライベート・データマネジメント・プラットフォーム「MOTHER」のサービスを正式に開始しています。
2014年6月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場し、現在に至っています。
広告宣伝費の費用対効果を最大化するための広告枠を提供
フリークアウトの事業内容は、DSP事業を主力事業としています。
具体的な事業内容は、広告主や広告代理店が、広告宣伝費の費用対効果を最大化するために効率的にインターネット広告枠の買い付けをして、広告を配信していくビジネスモデルです。
広告主は、あらかじめDSPを通じて広告を見てほしい対象者の属性と、入札の上限額を決めておきます。
そして、広告主の需要に適合するユーザーが見つかった場合に、ユーザーの広告1インプレッションごとに最適な自動入札が行われ、最も高い価格を提示した広告主の広告が媒体に配信されます。
アメリカの広告配信技術をいち早く日本に
従来、広告主は、ターゲットであるユーザーが閲覧すると予測されるインターネットサイトを想定して、特定の広告枠を決められた価格で買い付けていましたが、DSPを用いることにより、広告主は広告を配信したいユーザーをリアルタイムで判断し、入札による適切な価格で広告を配信することができるようになりました。
このため、広告主にとって広告宣伝費についての費用対効果を高めることが可能となりました。
このDSP事業を支えているのが、RTB技術です。RTBとは、インプレッション(広告の表示回数)ごとに入札形式で広告枠を自動的に売買する配信システムです。
RTBは、ディスプレイ広告を従来の枠売りではなく、1インプレッションごとにアクセスしてきたユーザーの属性を解析し、特定の属性を持ったユーザーへの広告として1インプレッションごとに入札方式で売買を行うシステムです。これが、フリークアウトの事業内容の強みです。
積極的に人材採用中
フリークアウトは、業績が拡大していることもあり、人材採用を積極的に行っています。新卒採用では、ビジネス職とエンジニア職を募集しています。
フリークアウトの新卒採用では「SPRING JOB」という3日間のプログラムを実施しています。この3日間で、応募してきた学生の論理的思考力、思考継続力、リーダーシップ、コミットメント等が試されます。
この「SPRING JOB」に参加する学生に期待されていることは、高度の知的生産性、少数精鋭組織で働くというプロフェッショナル意識、ビジネスのルールを変えていくという反骨精神の3つの要素です。
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業界の変化に柔軟かつスピード感をもって対応していく力が必要
フリークアウトが属するインターネット及びモバイル広告市場は拡大し続けていますが、その一方で、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが速く、次々と新しい広告手法やテクノロジーが生み出される業界でもあります。
フリークアウトが広告業界内で競争力を維持し続けるために、フリークアウトの人材については、これら業界の変化に柔軟かつスピード感をもって対応していく力量が求められていると思います。