社内ベンチャーとは?

近年よく「ベンチャー企業」という言葉を耳にしませんか?
ベンチャー企業とは優れた人材を軸に、高度な知識や技術を武器にして革新的に経営を展開する中小企業のことです。
このベンチャー企業を社内から生み出そうと考えたのが「社内ベンチャー」の始まりです。
この社内ベンチャーを簡単にわかりやすく解説していきます。

具体的にどんな活動をするの?

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出典:ldpbusinessadvisers.wordpress.com
社内ベンチャーを作り上げるには、まず経営の基盤となる経済能力が必要です。
ですから多くの社内ベンチャーは莫大な経営資源を保有する大手企業から創出されます。
大手企業の社員が会社の経営資源を活用し、自らの技術や知識を駆使し創造性ある会社を起業する、これが社内ベンチャーです。
社内ベンチャーを立ち上げる際には社内で公募を出して人材を募ります。
応募のあったものから企業にとって将来性があるものを選び出し、経済支援して積極的に企業内ベンチャーを促進して行くのです。
この社内ベンチャーから生み出されたものがその企業にとって爆発的な資産をもたらすことを狙いとしています。

社内ベンチャーのメリット・デメリット

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出典:www.linkedin.com/pulse/angel-investors-devils-details-moira-vetter

メリット

メリットとして1番に挙げられるのは、「社員に前向きなチャレンジ精神を芽生えさせる」ということです。
競争社会に置かれる大手企業としては、社員一人一人の意識が大切です。
自分はサラリーマンだから言われたことをやっていればいい、そう思う社員ばかりになると、その企業が成長することはありません。
「社員が様々なことにチャレンジし、新製品や新規事業を創出する土壌を作ることができる」、これこそが社内ベンチャーの狙いです。
 
次に、社内ベンチャーはその企業の名前を使えるというメリットがあります。
そのバックにある会社が名だたる大企業であれば、それだけで安心感を与えられ取引もうまくいくのです。
 
そしてもう1つ挙げられるのが、莫大な資金援助があるという点です。
普通のサラリーマンが企業しようと思っても、せいぜい数百万円しか用意できません。
しかし、大企業の経済基盤を活かせば、ベンチャー企業の資本金として数千万円~数億円を用意するのは簡単なことです。
銀行から借りずに利息もなく莫大な金額を用意できるという社内ベンチャーのメリットがここにあります。

デメリット

まずデメリットとして挙げられるのは、企業側から短期間で成果を上げることを期待される、ということです。
どこの企業も開発スピードを上げることに躍起になっています。のんびりしていれば他の企業に先を越されてしまいます。
経済的に支援したのだから、とそれだけの成果をできるだけ早く求められてしまうのです。
 
次に挙げられるのが「成功率が低い」ということ。
前述したように会社側からは早急に成果を出すことを求められます、しかし新規事業とはそう容易く創出できるものではありません。
会社から急かされることで開発スピードをあげようとしますが、結果的に無理が重なりベンチャーとして成り立たなくなります。
そもそも斬新なアイデアが出なかったり、スピード感を持って事業を進める経験を積んだ人がいない(極めて少ない)のだから、仕方ありません。
 
そして最後に挙げられるのが、関連した技術を保有する事業部門からの協力が得られない、ということです。
社内ベンチャーのメンバーだけでは成し得ない部分について事業部門にバックアップを求めますが、事業部門は忙しくそれどころではありません。
協力を得られなければ新しい技術を確立させる為の実証実験もままならなくなり、最終的には成果が生まれないのです。

社内ベンチャーの成功と失敗

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出典:davidsaville.co.uk

成功事例

社内ベンチャーの成功事例をご紹介しましょう。
まず、大人気の「スープストックトーキョー」。みなさんもご存知の食べるスープを広めたスープの専門店です。駅ナカやオフィスビルを中心に展開し、若い女性に支持を得ています。
こちらは三菱商事の遠山正道氏が企業の支援を得て起業し、成功した事例です。
次に、スポーツクラブ「ルネサンス」
業界大手のスポーツクラブとして全国に90店舗を展開しています。
大日本インキ化学工業のサラリーマンが起業したことで一躍有名になりました。
 

失敗事例

社内ベンチャーの失敗例にはどのようなものがあるでしょうか。
失敗、ということなので会社名は伏せてご紹介します。
 
・インターネットのFAXサービス→高コストと技術開発の遅れが原因で失敗
・パソコン大量販売→当初は売上が堅調だったが、社員の意識改革をしなかったために売上が激減し不良在庫を抱えて失敗。
・光触媒→画期的な製品として脚光を浴びる。手広く売りさばこうとしすぎてしまい商談がなかなかまとまらずに失敗。

社内ベンチャーで大事なのは「意識改革」

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出典:www.businessblogshub.com
いかがでしたでしょうか?
社内ベンチャーを起業するときに大事となることもお分かりいただけたと思います。
社内ベンチャーに欠かせないのは「必ず成功させる」という強い思いと常に向上するために意識改革を持つことです。

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