「起業」と聞くと、何か敷居が高いもののように感じる方もいるかと思います。
「成功した起業家は皆優秀で、自分にはとても起業などできない」と消極的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。
今回は、現在絶大な人気を誇るデジタルのワークスペース『Evernote』の創業者、フィル・リービン(Phil Libin)氏についてご紹介します。
初めから順風満帆だった起業家は案外少ないということに気づくことができます。
とことん悩んだ10~20代
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"学生時代の僕は、内気で引っ込み思案でスポーツは苦手だしガールフレンドはいない、PCだけが友達のような、いわゆる「オタク」でした。
自分が将来何をしたいのか、まったくわからなかった。大人になればわかるだろうと思っていたけど、自分が実際大人になってみると、大人も自分が何をしたいのかわらないんだということがわかったんです"
偉大な経営者になったリービンでも、10代20代の若い頃は自分が何をしているかわからず、パソコンだけを相手にするひきこもりのような生活をしていた時期があるようです。
この頃に散々落ち込み悩んだリービン氏は、「悩んでいても仕方がない」と開き直ります。パソコンと向き合うだけ世界から、ビジネスの世界に乗り出し始めました。
偉大な会社となったEvernoteの創業者でも、若い時には悩みや葛藤に付きまとわれていました。結果だけ見ると、高校生の時に起業し、事業を売却し、その後も複数の会社を立ち上げたリービン氏ですが、その背景には彼の複雑な心情があったそうです。
他人を打ち負かしても幸せにはなれない
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2005年にフィル・リービン氏はEvernoteを立ち上げました。うまくいく保証などはもちろんありません。そんな不安な気持ちを振り切って、リービン氏は前に進んだのです。
その後、Evernoteはどんどん業績を上げ、今のような不動の地位に至りました。その根底にあるのは「世界に影響を与えたい」という気持ちです。
"スポーツをしないせいかもしれないけれど、僕は誰かと競って負かしたいと思ったことはないし、勝負に興味もありません。他者と競争して勝つということにモチベーションを感じることはないんです。
自分が楽しいと思えることをやって、ほかの人も同じように自分が楽しいと思えることをやっていける世の中がいいでしょう。他人を打ち負かしても幸せにはなれないような気がするんです"
彼は、お金儲けのための起業とは一線を画しています。仕事をしていて楽しい、みんなが幸せになれるような世界を作っていくという信念のもとに行動しています。
まとめ
起業したいけど、うまくいくかどうかわからない、自分が何をしていいのかわからないという不安。ですが、悩みや劣等感があっても大丈夫です。
フィル・リービン氏はとことん悩みました。その苦労があったからこそ、後のEvernoteの発展があったのだと言えます。
人間、悩みがあるのは当然です。勇気を持って積極的に前に踏み出すことで、みなさんもリービン氏のような成功を掴み取ってください。
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