10月31日、電化製品のニュースサイト「GGSOKU(旧名:ガジェット速報)」を運営するクーロン株式会社は株式会社ベンチャーラボインベストメントから資金調達を実施した。調達額は1 億 62 万円。調達した資金は、人材採用(開発力強化)に充てられる見込み。
【ライターの視点】
国内のガジェット(目新しい小道具、面白い小物、携帯用の電子機器などの総称)に関するニュースを配信しているガジェット速報が資金調達しました。
今後はコメント管理システム「クーロン」をメディア向けに提供するようで、新聞や雑誌などのサイトでの需要が見込まれています。
今回の調達のポイントは、高い技術力とその先にある事業の社会的意義ではないかと思います。
高い技術力というのは、クーロンがコメントの文章とユーザーを評価し、コメント欄が炎上しないシステムを持っていることに表れています。
これは、人工知能によって文章を解析し、評価の低いユーザーのコメントは、自動的に表示されないようにできる仕組みがあるからです。
社会的なビジョンというのは、クーロンが将来的に「生活・社会を改善するための議論を興す Quelon Media Platform を各国で展開」することで、新興国をはじめとして「学ぶ楽しさ」を喚起させるデジタル教材”Quelon for Teacher”を提供すると表明している点に感じました。
出資したベンチャーラボインベストメントの投資方針である「『自分の会社』を『社会の公器』へと成長させることができる企業」に当てはまるのでしょう。
高い技術力を持っているだけでもダメ、社会的意義を主張するだけでもダメ、ということです。今後のクーロンの展開に期待しましょう。
【会社概要】
クーロンは電界製品のニュースサイト「GGSOKU(旧名:ガジェット速報)」やテクノロジーの専門媒体「Technity」などのインターネットニュースサイトの運営を行う。2014年からは、メディア媒体を統合支援するプラットフォーム「Quelon(クーロン)」へ開発移行。大手ニュースサイトをはじめとしたメディア媒体に導入している。設立は2013年、本社は東京都港区にあり、代表取締役は佐藤由太氏である。