初めての投資、リスクを抑えたい貴方へ


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この記事を読み始めようとしている皆さんは、「これから投資を始めようと考えているけど、何をどうしたらいいか分からない」という方や、「なんとなくやってきたけど、本当にこれでいいの?」と思っている方が多いのではないでしょうか。
投資で一番恐ろしいのは、市場が暴落した時に資産価値が著しく下がることだと思います。
この記事では、このリスクを少しでも軽減するために考えられた「ポートフォリオ理論」という考え方を紹介します。
これを読めば、これから投資を行う上で必ず役に立つ知識が得られます。
では、学習して行きましょう!

ポートフォリオ理論とは


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相場格言でよく言われる、「卵を1つのカゴに盛るな」という言葉を聞いたことはありませんか?
用語解説集に載っているくらい有名な言葉で、野村証券の用語集には以下のように記されています。

“卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教え(=銘柄分散投資)”

野村証券、証券用語解説集より引用)

ポートフォリオ理論(正式にはモダンポートフォリオ理論)とは、一言で言うとこの格言が当てはまり、要は分散投資の重要性を説いている理論です。
より詳しくこの理論を説明しようとすると、標準偏差や正規分布などを用いた数学的な説明になるためこの記事では省きます。
最初の理解としては、「ポートフォリオ理論=分散投資で投資リスクを軽減」という認識で問題ないと思います。

ポートフォリオ理論を実践することのメリットとデメリット

この章では「株」を例に挙げてメリットとデメリットを解説していきます。
銘柄を厳選して投資するやり方の運用方法をアクティブ運用、逆に銘柄を絞らず株式市場全体に投資するやり方の運用方法をインデックス運用(パッシブ運用)と呼びます。
前者が集中投資、後者が分散投資です。
長期的にはインデックス運用の方がパフォーマンスは優れていると言われています。
その理由は3つあります。

①特定の銘柄だけが暴落するリスクを回避できる
②値動きが緩やかになり、突発的な物事に対処できる
③長期的にアクティブ運用よりも高いパフォーマンスであることが歴史的に事実である

しかしながら、当然インデックス運用にもデメリットは存在します。
それは、莫大な利益が期待できないことです。
メリットである値動きが緩やかということは、裏を返せば儲けも損失も少ないということです。
つまり、ローリスクローリターンの投資なのです。
したがって、ハイリターンを求める方にはオススメできない方法です。

市場全体に投資するってどういうこと?

第3章でインデックス運用について触れましたが、ここで有名な指標について2つ紹介しましょう。

①日経平均株価


よくニュースで「日経平均」や「日経225」と言った言葉を聞くことがあると思います。
日経平均株価とは、東京証券取引所第一部に上場する約2000銘柄の株式のうち225銘柄を対象に特殊な計算方法を用いて、修正平均を算出したものです。
最も知名度が高い株式指標であるため、日本に関する経済指標としても用いられています。
つまり、日経平均株価の推移を見れば日本経済がどうなっているかがおおよそ分かるということですね。

②ダウ平均株価


続いて、こちらもよくニュースで「ダウ工業30種平均」、「ニューヨーク・ダウ」、「ニューヨーク平均株価」といった言葉も聞いたことがあると思います。
「ダウ平均株価」とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出し、平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数です。

ここで質問です。
この2つの指標に関するチャートの共通することはなんだと思いますか?

答えは、日経は2004年以降、ダウ平均は1980年以降右肩上がりだということです。
したがって、長期的にみればパフォーマンスがいいと言われるのもわかりますね。

※注意してほしいことがあります。
それは、実際に投資したいとなった時、これらの指標に連動する運用成果を目指した「ETF」と呼ばれる投資信託に投資をしなければならないということです。
この記事のテーマは「ポートフォリオ理論」なので解説はしませんが、興味のある方は是非調べて見てください

ポートフォリオ理論でより良い戦略を模索しよう


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いかがでしょうか?
今回の記事では「株」を例に挙げて簡単に説明しましたが、「株」だけでなく様々なものに応用することができます。
例えば、債権や不動産、保険などが挙げられます。
さらに今回は紹介できませんでしたが、実際に複数のポートフォリオを作ってリターンとリスクを求め、それらを比較して決定するといったポートフォリオ理論を深く掘り下げた方法もあります。
機会があれば記事にしたいですが、興味のある方は是非独学で勉強してみてください!
きっと投資について考える際に役立ちます!
この記事が素晴らしい投資生活の第一歩になれば幸いです。

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