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2014年10月9日、フリマアプリのメルカリが大型の資金調達に成功したことを発表しました。メルカリはスマホ向けのフリマアプリを運営していて、出品者はスマホのカメラで写真を撮るだけで出品でき、購入者も安全に購入することができるオンライン上のフリーマーケットを実現しています。今ではダウンロード数は500万DL、月間の流通額は10億円に達していて、日本最大級のフリマアプリと言えるでしょう。
今回の資金調達の使い道は、国内におけるアプリ開発やプロモーション・カスタマーサポートの強化、アメリカでの事業展開の加速に充てられる、とプレスリリースに書かれています。新しいテレビCMを開始することも同時に発表しているので、そこに多額のコストがかかる模様です。最近ではグノシーやスマートニュースも多額のマーケティング費用を投じているので、消費者向けの広告として、テレビCMは効果が高いようですね。
メルカリは元々グローバルにサービスを展開するつもりで、「日本で起業したのもたまたま」ということを他のトークイベントで答えています。ここで重要なのは、そのサービスや商品を現地の法制度や文化に合わせることができるかどうか、ということです。文化に関して言えば、日本では丁寧でわかりやすいマニュアルが付いたサービスが望まれますが、アメリカではよりUI/UXが重要視される気がします。つまり、使っていれば使えるようになる、直感的に理解できるアプリが大事ということです。
アメリカでよく使われているVine(ヴァイン)やSnapchat(スナップチャット)、Facebook(フェイスブック)などのアプリを見てもわかるように、やはりアメリカ進出で成功するポイントは、アメリカ人にとって使いやすいアプリを作ることでしょう。国内におけるアプリ開発や開発人材の募集に資金を投入しているのは、そういう背景があるからだと考えられます。
日本から世界中で使われるサービスや製品が誕生することは、素直に喜ばしいことです。「〇〇の日本版です」ではなく、独自の強みを持った企業がどんどん世界に進出していってほしいですね。ぜひメルカリの今後の展開に注目してみてください。ちなみに、こういったベンチャーに関心がある方は『世界初ガジェット「PlugAir」人とデジタルコンテンツが繋がるキッカケを:beatrobo ・浅枝CEO』という動画をぜひ見てくださいね。

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