近年、出版業界は、電子書籍の台頭により変化を遂げようとしています。
そんな中、2014年10月に上場を果たし、KADOKAWAと動画投稿サイト運営のドワンゴが統合した株式会社KADOKAWA・DWANGOについてご紹介します。
IT企業への進化を遂げつつある同社は新たにどのような取り組みを始めているのでしょうか。
設立の背景
出典:http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/1405/14/l_sk_dwango_02m.jpg
KADOKAWA・DWANGOは、KADOKAWAとドワンゴが2014年10月に経営統合して設立され、同時に上場を果たした会社です。
株式会社KADOKAWAは、出版を核に、映像やネット関連事業などエンターテイメント、メディア事業を幅広く行っています。
株式会社ドワンゴは、niconico(ニコニコ動画、ニコニコ生放送)から、着うたフルR、着うたR、着信メロディサイト、デコメ、人気のきせかえサイトや、オンラインネットワークゲームにいたるまで、インターネット上において、多彩なエンタテインメントコンテンツを提供しています。
両社が培ってきた強みや人材、目的をひとつにして、より魅力的なコンテンツの創出や革新的なサービスの提供を行うために経営統合を行ったのです。
エンターテイメントの事業で活躍する両社だけに、2014年10月の経営統合は世間を驚かせました。
2015年の10月からは、KADOKAWAとDWANGOの名を統合し『カドカワ株式会社』に社名を変更するようです。
事業内容
両社が統合したことで拡大が見込めるた事業としては、例えばゲーム事業があります。
すでに、KADOKAWAではファミ通などのゲーム情報誌があり、これとドワンゴのゲーム実況動画が組み合わさることで、さらなる顧客拡大を狙うことができます。
インターネットが一般化して20年以上が経ち、各ジャンルのポータルでメジャープレイヤーが出ましたが、ゲーム情報のポータルは確立していません。
KADOKAWA・DWANGOであれば、ゲーム情報のポータルを確立できる十分な可能性があります。
出典:http://info.kadokawadwango.co.jp/news_release/2015/0709/
さらに、2016年の春からは教育分野にも足を踏み入れてインターネットによる通信制高校を開講しました。
その他にも、センター試験実況、入学式や卒業式、文化祭など教育周辺の情報を扱い、独自のリソースを活用しています。
まとめ
”統合を機にいろいろな問題を解決したいと思っています。
例えば、ニコニコ動画の画質やサービスが海外サービスに比べ劣っていると言われていますが、解決できていませんでした。
以前から抜本的な修正を進めてきましたが、この1年間で改善させることをお約束します”
川上社長からは、強い意気込みが感じられます。
KADOKAWAとドワンゴ それぞれでは成し得なかった事業を展開し、エンターテイメントの世界を変えることができるのでしょうか。
今後の展開に期待が高まります。
KADOKAWA・DWANGOについて詳しく知りたい方はこちら
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