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伊藤忠が初の商社首位獲得
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伊藤忠が2016年5月6日、総合商社の利益額で初の首位に立ちました。三菱商事や三井物産は赤字に転落し、総合商社の順位が遂に変動します。
今回の順位変動は、伊藤忠の岡藤正広社長の手腕が大きいとされています。岡藤社長は、深夜残業から早朝出勤に切り替えるなど新しい施策を実行しています。
この記事では、最初に伊藤忠がどのような会社であるのかをご紹介します。次に、伊藤忠の岡藤正広社長についてフォーカスし、伊藤忠の改革についても迫っていきたいと思います。
この記事を読めば、日本の大企業でも常に挑戦を続ける会社が存在することを理解していただけると思います。
伊藤忠は一体どんな会社なのか
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伊藤忠は、繊維業界に強い総合商社です。
1858年に、初代伊藤忠兵衛が麻布の行商で創業したことが始まりです。現在では世界63ヶ国に約120の拠点を持つ大手総合商社となっています。
また、関連会社には多数の優良企業を従えており、様々な企業との連携を強めています。
かつては総合商社の中でも、財閥系の総合商社には及ばず、常に4位の位置にいました。しかし2016年5月6日には、総合商社の利益額で初の首位に立ちました。
伊藤忠社長、岡藤正広氏
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岡藤正広社長は東京大学を卒業後、伊藤忠商事に入社しました。2010年4月に代表取締社長に就任し、現在も社長として改革を実践しています。
岡藤氏は、高校3年の時に父を亡くしたため、アルバイト等をし、自身で稼ぐのは当たり前でした。そういった家庭環境からか、自然とビジネスのスキルを学んでいました。
東大時代、お茶の水女子大学の寮に住む女子大学生が「飲み物を買うには遠くまで行かなくてはいけない」と言ったのを聞くとすぐに、どこからか自動販売機を持ってきて設置しました。
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何か問題点があれば、それはビジネスチャンスにもなり得ます。そういったときに行動できるか否か。そこで行動できたことが、岡藤氏を成功へと導きました。
また岡藤氏は伊藤忠で営業に配属された時、ブランド全体を管理するブランドビジネスを開始します。
具体的には、独占輸入販売権に加えて、ブランドの日本市場における製造・販売の権利を得たのです。これは、後に他の商社にも導入されます。
岡藤氏は、どのような環境に置かれようと、新しいチャレンジを繰り返したのです。
伊藤忠岡藤社長の改革、機会をものにするために
問題点やチャンスがあった時に行動できるか否か。ここでは岡藤氏が実際に行った改革を3点ご紹介します。
⑴朝方出勤
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伊藤忠では午後8時以降の残業は原則として禁止となっています。そして、午後10時には全フロアの照明が消えます。
商社と言えば、夜遅くまで仕事をし、接待に明け暮れるというイメージがあります。しかし、朝の方が良いアイディアが出てくるという岡藤社長の経営哲学によって、そういった従来の慣習にも手が加えられました。
世界の名だたる起業家である、Appleのスティーブジョブズ氏や、スターバックスのトップなども同じように早起きでした。
早起きが結果に貢献するか否かは不明ですが、何か相関関係があるかもしれません。
⑵目標設定
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岡藤社長は伊藤忠の社長に就任した時、「いつか財閥系と互角に渡り合える商社にする」と誓います。伊藤忠は、常に4位の位置についており、財閥系には及びませんでした。
他の役員や側近の方が、財閥系商社を刺激しないように、「業界上位を目指す」というように目標を変えようとしましたが、岡藤社長は「それではダメだ。社員に伝わらない」と一喝したようです。そして、3位以内に入ることを明言したのです。
このように、社員を鼓舞し、行動に組み込む目標設定能力は、強いリーダーに兼ね備わっている共通の能力でもあります。
⑶ウェアラブル端末導入
伊藤忠では、健康診断で毎回グレーゾーンの社員100人を対象に、健康維持・改善のために、社員にウェアラブル端末を配布しました。社員の了承を得た上で、心拍、血圧、歩数などのデータを24時間計測するのです。
これにより、看護師から実際にアドバイスを受けることができ、社員の健康に対する向き合い方を変えます。
こういった改革ですが、大事なのは、実行することです。問題点に真に向き合ってこそ、改革は実行できるのです。
伊藤忠の挑戦
伊藤忠に関する記事はいかがでしたか。
伊藤忠を現在の地位にまで引き上げたのは、岡藤氏の手腕と言っても過言ではありません。岡藤氏がこういった功績を残せたのも、何か問題点や機会があった時に、それを逃さずに、そのチャンスをものにしたからです。
ぜひ岡藤氏の行動力を見習い、新しい挑戦をしてみてください。きっと新しい価値を生み出すことに繋がるでしょう。