10月20日、株式会社iettyは、2014年9月25日までに、YJキャピタル株式会社、インキュベイトファンドから総額約2億円の資金調達を実施した。これに合わせて、YJキャピタル代表取締役の小澤隆生氏とインキュベイトファンド代表パートナーの和田圭祐氏が社外取締役に就任する予定。調達した資金は新サービスの開発等に充てられる見込み。
【ライターの視点】
「日本の不動産市場は今後盛り上がっていくだろう」って、いろんな人が言っていますよね。オリンピック誘致に伴って首都圏を中心とした地価が上昇するそうです。そんな中、iettyはどうして資金調達できたのでしょうか。
1つは「不動産業界の営業スタイルに変革をもたらした点が高い評価につながったのでないか」ということです。これまでの不動産紹介は店舗展開型が主流で、来たお客さんに対応していればよかったのだと思います。繁忙期以外は新規の不動産開拓に注力していたのではないでしょうか。地域に特化したり、情報量を増やすことで顧客のニーズに対応していたのが現状でしょう。
それがiettyの普及によって、オンライン上での営業が主流となれば、各社、各営業マンは必死になりますよね。「繁忙期以外も営業しないと、お客さんが店舗に来てくれない」という事態が想定されます。オンライン上での営業によって、結果として探し手が効率よく情報収集できたり、紹介業者同士で差別化を追求する流れになるでしょう。
最近は店舗を1階に持たない紹介型の不動産紹介会社も増え、不動産業界の盛り上がりの裏で、企業の生き残りをかけた戦いがありそうですね。今、不動産業界の在り方が見直されているように感じるニュースでした。みなさまもぜひ、不動産業界の今後に注目してください。
【会社概要】
iettyは賃貸不動産のレコメンドプラットフォームである。賃貸物件探しにおける”借り手”と”営業マン”をマッチングするサービスであり、借り手はiettyで希望条件等を入力するだけで最適な物件を提案してもらえる。また営業マンにとっても、「ietty」上で希望条件を入力したユーザーに対して能動的な営業ができるようになる。会社の設立は2012年、本社は東京都渋谷区であり、代表取締役は小川泰平氏である。