11月28日、訪日旅行事業を展開する株式会社フリープラスは、SMBCベンチャーキャピタルから約1億円を調達した。調達した資金はITシステムの強化,や人員採用, 経営基盤の強化に充てられる見込み。
ライターの視点
関西に本社のある企業では、久々の大型の調達ニュースです。
今回は、訪日旅行事業や観光関連の事業を展開するフリープラスです。
フリープラスは海外の旅行会社に対して、訪日旅行のツアーの手配・提供をしています。現在、中国やベトナム、台湾、インドネシア、タイなどの旅行会社と取引を行い、昨年度は約25,000人の外国人観光客の受入実績があります。今年度は60,000人以上の受入を計画していて、グローバルな事業展開をしている企業です。
対して、出資を行ったSMBCベンチャーキャピタルは、「特定の分野にとらわれず、高い創造性や専門性、革新的な経営手法などにより、将来の成長期待が大きな未公開企業に対して、積極的に対応」することを目的としたVCです。
現在、日本では、2020年のオリンピックまでに訪日外国人観光客数を2000万人まで増やすため、積極的にインバウンド政策を進めています。こういった政策の後押しがあったからこそ、「将来の成長期待が大きな未公開企業」として評価されたのではないでしょうか?
「日本に来てくださる外国人の方々に、人生に残る思い出をプレゼントする」ことを目的とし、そのために必要な事業を展開しているフリープラス。関西に拠点を残し、外貨を稼ぐ稀有なベンチャーとして、今後も展開してほしいと思います。
会社概要
フリープラスは、訪日旅行(インバウンド)に特化した事業を行う。
SEOサービスと自社メディアの運営を行っており、自社メディアの “JAPAN TIMELINE” は、47都道府県の自治体が世界の旅行会社に向けて観光情報を発信する、日本で初めてのプラットフォーム。
設立は2007年、本社は大阪市北区にあり、代表取締役は須田健太郎氏である。