現在の日本は、起業しやすい環境にあるといわれています。
しかしこれからの時代、起業家として成功するためには日本の中だけを見るのではなく、世界を見ていく必要があります。
起業するならシリコンバレーに行くべきだという意見も多くあります。
自分の夢が海外で実現できることは大変やりがいのある事です。しかし、注意すべきポイントもありますので、これから海外での起業を検討されている方は参考にしてみてください。
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海外起業のメリット・デメリット
出典:http://kabulove.jp/off-floor-distributions
日本国内の起業でも十分に情報を集め分析し、問題点をチェックし実現の可能性を検討してからでないと軌道に乗る前に挫折したり、継続が困難になることがあります。
ましてや海外で起業するとなると、さらに慎重に進めるべきです。海外起業経験者の事例から事前にメリット・デメリットを理解し参考にして下さい。
海外起業でのメリット
出典:https://lifesync.com.au/wp-content/uploads/2012/10/Depositphotos_4493307_XL-Young-happy-business-man-field.jpg
①コストの削減
地域にもよりますが特に東南アジア地域では会社設立にかかる費用、オフィス代、設備費、人件費などが日本より安く済むことがあります。
②ビジネスチャンスが豊富
やりたいビジネスが日本国内では競合が多く収益を上げるのが困難な場合でも、海外では競合が少なくビジネスチャンスが豊富な場合もあります。
③永住権がもらえる可能性が高い
国にもよりますが、普通に生活していてはなかなか永住権取得は困難でも、現地で会社を設立することで地域の経済や雇用に貢献したとして、永住権をもらいやすくなります。
海外起業でのデメリット
出典:http://www.inc.com/suzanne-lucas/is-depression-costing-your-business.html
①法律理解が困難
起業するときには、各種法律に基づき展開しなければなりませんので、信頼出来る専門家を選び、軌道に乗るまで確認しながら進めていく必要があります。
②日本と海外では文化もサービスも異なる
当たり前のことですが、日本では普通となっていることが通じないことから、現地の風俗・習慣・文化を調査の上、現地に受け入れられる内容のビジネス展開をしなければなりません。
③治安の問題やインフラの未整備
国や地域によっては治安が悪い地域があったり、インフラの未整備なところがあります。事前に現地の情報を確認しておく必要があります。
その他、言語の問題・為替等の問題なども含め、デメリットを注意するポイントとして事前に確認する必要があります。
海外で起業するときに狙い目の国4選
出典:http://www.exteriores.gob.es/Portal/es/PoliticaExteriorCooperacion/AsiaPacifico/PublishingImages/2_3_ASIA_G.jpg
◯シンガポール
シンガポールでは、資源を持たない国のため政府が率先して世界中から優れた人材や企業を誘致し、経済を押し上げる方針をとっています。
インフラが整備されビジネス環境や投資環境なども整備されており、毎年多くの外国企業、個人起業家・投資家が新たなビジネス展開や資産運用を行っているようです。
◯マレーシア
会社設立の手続きは、日本の司法書士のような資格を持った人に依頼することで比較的に容易に行うことができ、1か月前後で終わります。また、多額の資本金を用意する必要はありません。
◯台湾
極めて日本に近い親日国家であるといえます。起業に際し、台湾市場の調査や台湾視察、訪問アポイント等で幅広く対応してくれる日本人からの信頼と実績のある会社が存在しています。そのため、短時間の通訳派遣や交渉などもでき、初めてでも現地対応ができる安心感があります。
◯ミャンマー
民主化指導者であるアウンサンスーチー氏により民主化され、ミャンマー最大の都市であるヤンゴンでは、海外企業の参入が著しく経済的に大きく成長しています。日本の文化や技術、そして観光含め大きなビジネスチャンスがたくさんある国です。
海外で起業するときに便利な5つのサービス
出典:https://www.mypharmassist.co.uk/content/dam/global/MyPharmAssist/en_GB/useful-links-header.jpg
起業を海外でする時ビジネスを効率よく進めるために、あると便利なサービスを5つ紹介します。
◯請求書をチェックするクラウドサービス「Simplelegal」(アメリカ)
訴訟の多い国ならではの、法律事務所から不当な請求がないかをチェックするサービスです。
法律事務所から請求書を精査し、不当な請求がないかを機械学習により確認することができます。
◯起業家とエンジェル投資家をつなげるSNS「AngelList」(アメリカ)
起業の失敗の大きな要因となる”資金”。ここには、アメリカの熱いサービスが網羅されています。企業のサービスや資金調達状況、資金調達元(投資家)などが掲載された当該企業の紹介ページに加えて、投資家側のページも充実していることが特徴です。
◯中古産業機器のマーケットプレイスサービス「ASSETA」
ビジネスで使用する様々な機器を、価格の安い中古品の中から選び比較しながら購入できるサービスです。
◯飲食無料のビジネスネットワーキングイベント「BarCamp」
同じ想いを持つ起業家たちと、無料でネットワークを作ることができます。BarCampにはスポンサーがついており、飲食も無料です。近くの地域でイベントが開催されていなければ、BarCampで自分のイベントを投稿することができます。
◯従業員の就労ビザを手配するクラウドサービス「Teleborder」
海外から人材を採用する会社にとって、就労ビザの取得は頭の痛い問題です。Teleborderを使えば、ペーパーレスですべての処理ができてしまいます。
海外起業は取り組み方によっては、日本国内よりも実現性が高い事もあります。
海外の環境・事情・特徴を事前に確認し、トラブルが発生した時の対応策などを検討しておくことは最低限やっておかなければならないことです。
ご紹介したように、今では海外での起業を支援するようなサービスも出てきています。
みなさんも自分の夢を実現する舞台としての1つとして、ぜひ海外にも目を向けてみてはいかがでしょうか。