9月25日、フリマアプリの株式会社Fablic(以下、ファブリック)は、総額10億円の資金調達に成功した。引受先はクックパッド株式会社と株式会社コロプラ、株式会社ジャフコの3社。調達した資金は人材採用ならびに認知拡大に向けたプロモーションに充てる見込み。
ファブリックは女性向けフリマアプリ「Fril(以下、フリル)」を運営している。2012年7月からサービスを開始し、今では月間物流総額は5億円以上、ダウンロード数は200万となっている。スマホで商品を撮影するだけで出品することができ、20代の女性を中心に支持を集めている。会社の設立は2012年、本社は東京都渋谷区にあり、代表取締役は堀井翔太氏である。
最近はグノシーやスマートニュースなど、大型の資金調達をした企業がテレビCMに積極的に投資している様子が伺える。これは企業のメインターゲットの変更を意味する。イノベーター理論によると、商品購入者は
1.イノベーター(最初に新商品を購入する人。市場全体の2.5%)
2.アーリー・アダプター(流行に敏感で、自ら判断して新商品を購入する人。市場全体の13.5%)
3.アーリー・マジョリティー(比較的行動が早く、先行者に追随する人。市場全体の34%)
4.レイター・マジョリティー(大多数が利用し始めてから、購入を検討する人。市場全体の34%)
5.ラガード(興味が全くない人。市場全体の16%)
に分類される。スタートアップのテレビCMというのは、3から4への移行を目指すための行動なのかもしれない。ただし、ニュースキュレーションサービスとは異なり、フリルは女性向けのフリマアプリである。ファブリックはどれだけの効果を期待していて、これからどのように事業を成長させようと考えているのであろうか。引き続き注目したい。

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