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炎上マーケィングとは!?
炎上マーケティングとは、自社のサービスをSNS上で炎上させて、世間からわざと注目されるために、売り上げや認知度を高めるマーケティング手法です。
堀江貴文氏も炎上が多いのは有名ですが、彼も果たしてこの手法を取っているのでしょうか。
この記事では、炎上マーケティングのリスクと成功例、失敗例を見ていきます。
炎上マーケティングは進んで行うべき手法ではありません。
しかし、意図せず炎上してしまった時の対応を考えることは大事です。この記事を読んで、気をつけるべき点を押さえてください。
炎上マーケティングのリスク
出典: ahurideokanemoti.seesaa.net
炎上を目的とする以上、炎上マーケティングには大きなリスクが伴います。当然ですが、社会的地位を失墜することになりかねません。
そのため、一般的にはお勧めできる手法ではありません。
ビジネスの基本は信頼関係の構築にこそあるからです。炎上マーケティングで一過性の認知度の向上を手に入れたとしても、長期的に多くの人を敵に回す可能性があります。
しかしながら、昨今ではSNSが普及し、意図せずに炎上してしまう事例が増えました。
炎上したときの対応を事前に考える上でも、炎上マーケティングで知名度を上げることに成功した事例をご紹介します。
炎上マーケティング成功例、ルーマニアのチョコレート菓子「ROM」
出典: adgang.jp
2011年Cannes Lionsという、世界3大広告賞で、2部門でグランプリを獲得したプロモーションを獲得しました。
もともとは、ルーマニアの国旗をモチーフにしたパッケージにしていました。しかし近年では、若い人を中心に、ダサいお菓子の代名詞と見做され、売れ行きが乏しくなりました。
そこで、パッケージをアメリカ国旗のデザインにわざと変更します。アメリカは、若い人のクールなイメージの典型例だったからです。
そしてパッケージ変更はすぐにSNSで広がり、ニュースにまでなります。そして、アメリカ国旗への変更に反対する声や、ROMに対する非難が上がりました。
しかしその後すぐにROMはさらにパッケージを変更させます。なんと元のデザインに戻したのです。
ROMによると、炎上する可能性があることを予期したそうです。そして、それを見越した上で、元に戻すことを初めから考えていたと言います。
消費者からの避難が来るのを予期した上で、大規模に広告し、最後にネタばらしをすると言った方法。
具体的には、この炎上により、Facebookのいいね数はわずか4日間で20000人増え、6日間で従来より300%増加したようです。さらに、ブランド指数が20%以上も増加したようです。
果たしてROMがどこまでこういったことを予想していたかはわかりませんが、実際多くのファンを獲得するに至りました。潜在的に、多くのファンがいたのでしょう。
炎上マーケティングの失敗例、「まんべくん」
出典: yurui.jp
北海道、長万部町のマスコットキャラクターまんべくんは、Twitterでの炎上マーケティングの結果、アカウント停止に至ります。
少し過激な発言をしては、「すまんべえ」と謝罪し、そのゆるさに多くのフォロワーを獲得していきました。過激な発言をしたとしても、フォロワーからフォローされ守られるという構造でした。
しかしながら、その過剰さは度を過ぎます。
差別に関する発言や、名誉毀損の発言をし続けていたまんべくんですが、8月14日に戦争に関する政治的発言をします。
「戦争のドキュメンタリー番組を見たッ! 当時の日本は北朝鮮状態な件」
「日本の犠牲者三百十万人。日本がアジア諸国民に与えた被害者数二千万人」
出典: yurui.jp
これらの発言は、SNS上で大きな波紋を呼びました。そして、長万部町役場には講義の声が殺到し、アカウント停止に至ります。
まんべくんが失敗した原因は、自身の毒舌に陶酔したことにあります。SNSは多くの人が見ています。特に、公式キャラクターとも言われる存在が、立場が大きく分かれる見解を発することは大きな問題です。
堀江貴文氏は炎上マーケティングを狙っているのか!?
出典: www.gizmodo.jp
堀江貴文氏は、数々の発言が炎上し、日常茶判事となっています。しかし堀江貴文氏自身は、自身の発言は炎上を意図していないことを明言しています。
「ぶっちゃけ保育士なんて資格を作っていることがナンセンスと思うよ。」
― 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) May 29, 2016
出典: laughy.jp
こう言った風に、堀江氏は、自身の考えを隠さずに発言します。
実際堀江氏が発言し議論が巻き起こることで、堀江氏が題材とする分野の社会的な認知度は飛躍的に向上します。そして、より良い方向へと人々が議論するようになるというプラスの点があります。
間違いがあると思えば、間違いであると意見する。
そういった環境が、今の日本には足りないかもしれません。
炎上マーケティングの正しい方法とは!?
炎上マーケティングは、自ら進んですべき手法ではありません。
ビジネスの基本は、お客様との信頼関係にこそあり、炎上マーケティングは、この信頼関係を無視した手法で、一過性のものになります。
しかし、意図せず炎上してしまうことはあります。そんな時に大事なのは、客観的なユーザーの声を聞くことです。もしも何かフィードバックが与えられたときは、それを無視せずに真意に耳を傾ける必要があります。
ユーザーのニーズを最大限にくみ取り、それを良い意味で裏切ることができるROMのような、良い意味での「炎上」を目指しましょう。