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イヤラブルとは?
突然ですが、あなたの耳、何か挿さってませんか?
出典:www.slideshare.net
その耳に挿す「アレ」が、激しい進化を遂げているのです。
「ウェアラブル」という言葉が流行し、Apple Watchが販売されたり、各企業がウェアラブルデバイス産業に参入していったりしたことは記憶に新しいかと思います。
一時的な火付け役となった「ウェアラブル」の火を灯し続ける役割として「イヤラブル」が注目を集めています。
今回は「ウェアラブル」の更にその先の「イヤラブル」を取り上げてみました。
イヤラブルの仕組みって?
イヤラブルは、その名の通り、耳に装着するタイプの機器です。
出典:numrush.nl
耳に装着する機器といえば、私たちが普段使うイヤホンやヘッドホンでしょう。
イヤラブルデバイスは、そのようなイヤホンやヘッドホンなどの普段使っているものの機能を拡張したものとなります。
ウェアラブルデバイスは、身に着けることに抵抗を覚える機器もあり、敬遠されがちなデメリットが生じていました。
しかし、イヤラブルデバイスは一転して普段からよく使うイヤホン類と何ら変わりないためそのデメリットを解消することができます。
気になるその仕組みですが、主に耳から得られる情報(体温、脈拍、まばたき、咀嚼、呼吸、声)を活用して、人の運動効果を高めたり、更には個人特定までできたりします。
イヤラブルビジネス
イヤラブルデバイスは、種類自体は少ないですが、代表的なものは意外と昔から存在します。
①Smart B-Trainer(SONY)
SONYから発売されたイヤラブルデバイス『Smart B-Trainer』は、ランニングの計測と音楽再生を行ってくれるイヤホンです。
出典:www.youtube.com
耳から得られる心拍数と連動して、イヤホンに内蔵されている曲から運動効率を高める曲を流してくれる優れものです。
出典:www.youtube.com
またアプリ連携でデータの管理もでき、簡単なコーチングもしてくれます。
出典:www.youtube.com
ジョギングが趣味の方は持っておいて損はしないアイテムでしょう。
②Pear Sports
こちらもイヤホン型で、リアルタイムで心拍数の情報がわかり、専用のアプリがスピーカーを通じてトレーニングのアドバイスをしてくれるというものです。
運動はするけれど、コーチをつける程でもないという方におススメです。
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③SMS Audio Biosport
このイヤホンは『インテル入ってる?』でおなじみのIntel Corporationの製品です。
出典:knowtechie.com
こちらも心拍数を計測する装置が右耳に入っており、専用アプリで逐一自分の心拍数を確認することができます。
またFacebookとの連携も可能です。
④めざましイヤホン
なんとこれは振動で起こしてくれるイヤホンです。
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時間指定振動と何分後に振動という二種類のアラーム機能を装備しています。
ちなみに振動の強さは三段階に調整できるそうです。
電車内や作業場、図書室など、音を出せない場所にいる時に活躍してくれそうですね。
出典:www.youtube.com
このように、イヤラブルデバイスは現在主にスポーツと連携しているものが多いです。
耳から得られる情報は生体情報が多いので、必然的にスポーツ関連が多くなるのでしょう。
しかし現在、NECと長岡技術科学大学が共同で、個人認証イヤラブルデバイス「耳認証」を開発中です。
出典:jpn.nec.com
イヤホンをしながら、改札を素通りできる時代が来るとも言われています。
イヤラブルはまだまだ発展途上
ウェアラブルの進化形と言われているイヤラブル業界ですが、まだまだ発展途上の成長段階です。
イヤラブル業界は、上記したスポーツ専門イヤホンなど、まだ限られた産業しかありませんので、ビジネスチャンスは多いのではないでしょうか。
またAppleが音楽アクセサリ―ブランド「Beats」の買収を2014年に行っており、イヤラブル産業に参入する考えを示しているとも言われています。
出典:www.apple.com
未来の主要デバイスは、メガネでも腕時計でもなく、イヤホンである可能性もあるのかもしれません