人々に夢を与え続けてくれている、ウォルト・ディズニー社。
なんと、同社は”起業家の夢”までもを実現させようと、意外な取り組みを行っているようです。
今回は、そんなディズニーが運営するスタートアップ支援組織について見ていきましょう。
ディズニー・アクセラレーター・プログラムとは
出典:http://www.disney.co.jp/corporate.html
同社は常に未来を見据え、「Next Big Thing(次の大ブーム)」を探しています。
ディズニーがディズニー・アクセラレーター・プログラムの準備を進めているのはそのためのようです。
同プログラムは、スタートアップ創業者とディズニーの資金や知的財産を結びつけるスタートアップ支援組織です。
スタートアップ企業にとって何より重要なのは、ディズニーのチームへのアクセスが得られることです。
CEOを含むディズニーの幹部がメンターとなっており、ディズニー・ アクセラレーターは「メディアとエンターテインメントにおける大学院レベルのクラスだ」とも言われています。
マーベル・コミックスのスーパーヒーローから、スター・ウォーズ、ESPN、ABCファミリー、ディズニーランド、ミッキーマウスまでさまざまな分野でディズニーと協力する機会はスタートアップ企業にとっては大きなセールスポイントになり、少なくとも最初の有力顧客を得ることにつながります。
ディズニーがスタートアップ企業とかかわる理由
出典:http://www.disney.co.jp/corporate.html
7月6日に始まる今年のプログラムでは、スタートアップ企業がカリフォルニア州南部にあるディズニーのグレンデール・キャンパスに13週間招かれ、「新しいクールなものを創り出す」ために12万ドルの資金を供与されます。
そのうち10万ドルは、株式に転換ができるかたちで供与され、転換するかどうかはスタートアップが決めることができます。
このプログラムにおけるディズニーの役割は、スタートアップ企業の事業の成長を支援する中で、メディア、双方向エンターテインメント、そのほかのディズニーの得意分野における専門性を提供することです。
ここだからこそ生まれるアイデア
ディズニーがスタートアップにこだわる理由は、ディズニーの巨大組織で働いている人からは生まれにくい斬新なアイデアがそこに存在するからです。
ディズニー・アクセラレーターは、「ディズニー的なビジョン」をもち、優れた斬新なアイデアを見つけるまで実験を続ける意志のある創業者を探しているようです。
まとめ
ディズニーは、大きな組織からは生まれにくいアイデアを、スタートアップ企業を対象にしたプログラムを開くことで創造しています。
さらに、スタートアップ企業にとっても宣伝効果や初期顧客の獲得の面でメリットがあり、WIN-WINの関係といえます。
ディズニーの幹部は”「ディズニーでは見つけられないようなチャンス」を開拓している人々と接触することで、エネルギーを与えられる”と、これらのスタートアップ企業と会うのを心から楽しんでいるそうです。
また、実際にこのプログラムを通して、ディズニー・アクセラレーター・プログラムに参加した10社の大半はベンチャーキャピタルからの資金調達に成功しているようです。
ディズニーの持つノウハウとスタートアップならではのアイデアが組み合わさるからこそ生まれる新たな価値をこれからも提供してくれることでしょう。
引用:https://newspicks.com/news/992934/?dl=false
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