あなたは百度(バイドゥ)というサービスを使ったことがあるでしょうか?
バイドゥは中華人民共和国で最大の検索エンジンであり、バイドゥを生み出したのは、若干48歳の李彦宏氏です。
2006年にアメリカのビジネス雑誌「Business Week」が選ぶ“ベストビジネスリーダー”で4位、2013年には『フォーブス』でランキング3位に選ばれています。
まさに名実ともに認められたリーダーであり、中国随一の大富豪です。今回は李彦宏氏について紹介します。
検索エンジンのスペシャリストへ
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李彦宏氏は、中国の名門・北京大学を卒業後、ニューヨーク州立大学でコンピューターサイエンス修士号を取得しました。大学院卒業後は、Dow Jones&Company,Inc.やInfoseek等の企業に勤務、Infoseekでは検索エンジンを設計し、ハイパーリンク解析技術で特許も取得しているようです。
李彦宏氏はGO.COMの画像サーチエンジンの開発にも携わり、開発した技術は現在のサーチエンジンにも応用されています。アメリカのパナソニックでインターンシップとして働いた経験もあるようです。
2000年1月1日、李彦宏氏はベンチャーキャピタルから120万ドルの出資を受けてシリコンバレーから帰国します。その後バイドゥを設立しました。2001年8月には検索エンジン・バイドゥのベータ版を公開し、10月には正式版をリリースしています。2005年には同社をアメリカ・ナスダックに上場しています。
事業内容
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バイドゥは全世界の検索エンジン市場で、グーグルに次ぐ第2位、中国国内では、グーグルを押さえて最大のシェアを占めています。
2006年4月からは、百科事典の百度百科(バイドゥ・バイクー)を新設するなど、わたし達の生活にグーグルやヤフーが欠かせないように、中国ではバイドゥは日常に欠かせない大切なツールとなっています。
今後の展望
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李彦宏氏は、若く野心的で、様々な分野に挑戦しています。
2015年末には、バイドゥは中国初の自動運転車によるテスト走行に成功しました。まさに"中国のグーグル"です。
李彦宏氏は全国政協委員会の場で、自動運転の可能性について以下のように述べています
「世界的にも自動運転車技術の発展は新たなブームを迎えており、百度が開発研究した自動運転車はすでに都市や環状道路、高速道路などの様々な道路状況下での全自動運転テストを終えている。現在、主要先進国では各種措置を設けて、企業が自動運転車の研究開発とテストを展開することをサポートしており、また関連法律法規の修正も積極的に模索されている。しかし中国の既存の政策や法規のほとんどは自動運転車の発展に対応していない(人民網日本語版)」
人工知能の安全性や自動車技術は、今後、急成長する分野だと言われています。
まだまだ検討・改良の進展が期待されているだけに、中国国内はもちろん世界中から李彦宏氏の動向に注目が集まっています。