宇宙飛行士とその家族を守る
みなさんは、ASTROSCALE(アストロスケール)という会社をご存知でしょうか?
シンガポールに拠点をおく宇宙に関連する事業を展開している会社ですが、代表を務めるのは日本人の岡田光信氏です。
出典:contest.japias.jp
宇宙事業といってもどんな事業なのかはイメージが湧きにくいかもしれません。
今回は、宇宙飛行士とその家族を守り、そしてNASAをはじめとする関係各局・関係者をも守る事業を行うアストロスケールの魅力に迫ります。
アストロスケール社の事業とは?
出典:astroscale.com
会社が展開している事業とは、宇宙ゴミ(スペースデブリ)を除去することです。
スペースデブリは宇宙船や宇宙ステーションにとって、とんでもない危険物となっています。
宇宙空間でぶつかると、とてつもない衝撃となり、最悪の場合には宇宙船や宇宙ステーションが粉々に破壊されることもあります。
現在、地球の周りのはとてつもない数のスペースデブリがあると言われています。
宇宙ステーションはそれらをかわしながら周回軌道を回り、また、宇宙船もスペースデブリを避けながら宇宙へと飛んでいるのです。
アストロスケール社は宇宙の持続的開発利用ができることを目的としており、そのためにスペースデブリの除去が必須だと考え、事業に乗り出しました。
現在の同社の業績は創業してからひたすら右肩上がり。黒字経営が続いています。
宇宙への飛行・旅行は一般人にとっても身近なものとなりつつあり、この先、宇宙旅行が簡単にできるようになるとも言われています。そのときに備え、スペースデブリをなくしていくことは非常に重要課題としてとらえられているのです。
しかし、思うように減っていない現状があり、アストロスケール社にその問題の解決が託されています。
アストロスケール社の優れたポイント
出典:blogs.yahoo.co.jp
同社は数あるスペースデブリの中でも、大きなものに絞って除去を行っています。
というのも、大きなものほど宇宙ステーションや宇宙船に与える衝撃は大きく、人命に直結するからです。
大きなものを除去していくことにより、宇宙での危険度がこれまでよりも低くなり、もっと多くの宇宙船を飛ばすことができるようになります。
また、宇宙ステーションに関する事業が増えることが予想されるため、宇宙に新たな建設物が登場するかもしれません。
実は、スペースデブリの除去を事業としている会社は非常に少なく、世界的に見てもアストロスケール社は稀有な存在です。
事業の一部としてやっている会社はあるものの、専門としてやっている会社はほとんどありません。
そのため、今後はNASAやJAXSAなど宇宙開発事業の団体からの依頼を独占するとも言われています。
スペースデブリをなくしていくことは、宇宙開発に携わる者にとっては切迫した課題です。
だからこそ、今後アストロスケール社が果たす役割は社会的にも大きなものになっていくはずです。
アストロスケール社の今後に、注目が集まっています。