2005年にアメリカで誕生した電子新聞「The Huffington Post」。日本でも展開しているため、日頃利用している方も多いかもしれません。
このメディアが立ち上がった当時は、保守派のメディアが快進撃を続けており、左派・リベラルのメディアはイデオロギーとオーディエンスの維持の狭間でアイデンティティ探しに必死になっている時期でした。
そんな時代に突如現れた、ニュースサイトからのアグリゲーターとブログを融合した「The Huffington Post」の創設者 兼 編集長である、アリアナ・ハフィントン氏とはどういう人物なのでしょうか?
創業の経緯
出典:http://www.meiji.ac.jp/hogaku/cambridge/photo2011/20110908.html
ハフィントンポスト成功の秘密
出典:http://lrandcom.com/huffington_post_arianna_huffington
ハフィントンポストが軌道に乗ることができたのは、アリアナ氏の人脈と行動力があったからだと言われています。
ハフィントンポストでは、政治意識の高い多数のセレブや大統領がライターとして執筆を行っていることでも有名です。そういったこともあり、世間がオバマフィーヴァーで湧いた2008年の大統領選挙の運動期間中、ソーシャルネットワークとの連動を利用して急成長することができました。
どのようにしてライターを集めたのかというと、自分のアドレス帳をめくり、独自の視点をもつ人から単に人柄が「面白い」人まで、片っ端から連絡したのだそうです。しかし、すぐに順調にいくわけもありませんでした。ところが、しばらくしてから、あるニュースに対して「意見を書きたい」と申し出てくる人が現れたのだそうです。
ブログの「基本的に編集されない」「字数制限がほとんどない」「投稿のハードルが低い」「タイムリーに書ける」「読者も議論に参加できる」といった特徴を生かし、そこで自身の考えを論じるという新しい形によって、オバマのような「ニュースメーカー」もブロガーとして取り込み、「The Huffington Post」はブランド価値を高めていきました。
こうして月間訪問者数2,500万人の人気サイトに成長した「The Huffington Post」は、ジャーナリズムとインターネットの共存が可能であることを証明しました。