私たちの生活に欠かせない「水」。
生活関連産業は一見、参入がしやすく、競合との差別化が難しいと思われるかもしれません。
しかし、今回紹介するアクアラインは、水まわりの緊急修理サービスで確実に収益を上げ、利益を出し続けています。なぜ顧客に受け入れられているのか、その秘密に迫ります。

アクアラインの沿革

アクアラインは代表の大垣内 剛氏が22歳の時に作った会社です。1995年11月に広島で創業、現在も本社は広島県広島市にあります。
“私がアクアラインを創業したのは、22歳の頃です。お客様からの依頼電話に自分で応対し、補修に向かう。手が足りない時は知り合いに応援を頼む、といった状況でした。豊富な資金など当然ありません。だからこそ私は、何より人とのつながりを重視しました。 お金のない状況で起業した私にとって、財産と呼べるのは「人」だけだったのです”
現在(2015年3月時点)では、従業員が240名の会社となっています。

事業内容

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出典:http://xn--k9j9bsb1rocxfpa.com/

アクアラインの事業内容は、スポット型事業とストック型事業に大別されます。
前者は、水まわり緊急修理サービス「水道屋本舗」です。個人向けの水まわり(トイレ・キッチン・洗面所・バスルーム等)のトラブル対応や、法人向けのトラブル対応(漏水調査、定期的な排水管清掃、給湯器の交換等)を行っています。
後者はミネラルウオーター事業です。プライベートブランドの製造・ナショナルブランドの販売、備蓄用保存水・ウォーターサーバーの提供を行っています。
主力事業は「水道屋本舗」ですが、事業としては不安定なので、収益を安定させるためにストック型事業にも注力しています。

差別化ポイント

今回上場承認を受けたアクアライン。事業としては水まわり緊急修理とミネラルウォーターなので、競合も多いと思われる中も多いのではないでしょうか。
その中で、アクアラインが評価されている点は、徹底した原価管理と顧客満足主義だと考えられます。
Cost-Management

出典:http://www.edisclosureblog.co.uk/tag/cost-management-rules/

例えば、アクアラインは広島本社と東京支社しかありません。彼らは地域ごとの営業所は設置せず、サービススタッフが使う車両に必要な資材を保管しているのです。また、施行に必要な製品は本社で一括購入し、随時サービススタッフへ直送できる体制ができているようです。
CS

出典:http://www.mybiolumix.com/customer-satisfaction-survey/

もう1つは顧客満足主義です。スタッフはコールセンターから指示が入り、車で直行直帰する体制となっています。その中で、靴下は1軒訪問ごとに履き替えるなど、顧客に対する気遣いを徹底しているのが、評価されるポイントだと考えられます。
つまり、彼らは自分たちの業務を単なる修理業ではなく、サービス業として捉えているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
アクアラインの上場承認から、「競合が多い分野であっても、他社よりもコスト管理を徹底すること、そしてユーザーの不満足要因を取り除くことで、事業として成長できる」可能性があるとわかります。
ぜひ、アクアラインの今後の展開に、注目しましょう!

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