拡大するヘルスケア市場
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高齢化が進んでいる日本において、医療や福祉を含むヘルスケア・ビジネスは最も拡大が見込まれているマーケットの1つです。2025年にはシニア産業が100兆円規模になるとも言われていて、シニア世代だけでなく、もっと若い世代にとっても“健康”はお金で買えない価値があるとみなされています。
日々進化する科学の力を持ってしても、いまだ全ての病が解明できているわけではありません。しかし、運動や生活の質の改善を通して、日々の健康を維持することはできます。維持する努力は忙しいビジネス・パーソンにとってはなかなか難しいものですが、パーソナル・トレーナーさながらの機能を持つ“エンジェル・センサー”なら24時間あなたの健康をじっくり分析してくれるでしょう。
TEC×健康のエンジェル・センサーとは?
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エンジェル・センサーとは、健康・フィットネスに特化したウェアラブル装置です。イスラエル発スタートアップが開発しています。小型で軽量でスタイリッシュなブレスレットタイプのエンジェル・センサーは、これ一つで健康管理からパーソナル・トレーナーとしての機能までを兼ね備えています。
アラーム機能や上質の睡眠には欠かせない睡眠監視機能はもちろん、手軽に温度を測れるカレンダー機能、家族の発熱を知らせてくれる電子家政婦機能、聴覚と視覚センサーから不規則な心拍数を検出するハート・キーパー機能等々...。心拍数・温度・血中酸素・消費カロリーや睡眠時間といった健康状態に関するあらゆるデータをiOSやAndroidで記録・管理し、統合したデータを医師にオンデマンドのアップデートを提供することができます。
また、個人のパーソナル・トレーナーとして、センサーを利用してゴルフのショットを分析・改善してくれる他、さらに、温度センサーを利用して、マラソン中の心臓発作を予測し予防してくれる機能さえあるのです。
イスラエル発のスタートアップ企業・エンジェル・センサー
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テルアビブは、イスラエルの人口第2位の都市で、イスラエルの経済・文化の中心地として中東有数の大都市です。そんなテルアビブに拠点を置くエンジェル・センサーは2013年にEugene Jorov氏とAmir Shlomovich氏によって設立されました。
二人はともにテル・アビブ大学を卒業し、TEC分野でこれまでに何度も事業を起こしてきた方々です。Jorov氏はわずか12歳でコードを描き始め、学生生活の傍ら、ラジオやコミュニケーションのためのプラットフォームの開発に携わっています。Shlomovich氏は大学で電子工学を専攻後、バル=イラン大学でMBA取得、マサチューセッツ工科大学にも並ぶ世界最高峰の研究で名高いイスラエル工科大学でシステム・エンジニアリングのマスターを取得した頭脳派のダブル・マスター保持者です。
エンジェル・センサーはシリコンバレーを拠点に世界50カ国1500社以上に出資してきた、世界で最もホットな投資ファンド500 Startupsの出資を得ることにも成功しています。イスラエルを拠点に、アジア、アメリカやヨーロッパにも展開しているエンジェル・センサー。テクノロジーと健康マーケットは今後ますます融合し、拡大していく成長が楽しみな分野です。