5月8日、オンライン学習プラットフォームのUdemyはVC3社を引受先とする第三者割当増資を実施した。調達金額は約32億円。今回の大型資金調達により、国際展開をさらに進めると見込まれる。
Udemyは誰もが講師になれるオンライン教育サイトである。講師は自由にテーマを選んで動画をアップし、価格も自由に選択することができる。受講者はあらゆるデバイスで視聴可能であり、最初の1回は無料で視聴できるという。事業者が会社の研修で使用可能なサービスも提供しており、現在、Udemyは16,000以上のコース、受講者300万人以上を抱えるプラットフォームとなっている。設立は2010年、CEOはDennis Yang氏である。
今回の資金調達はかなり大規模である。Norwest Venture PartnersとInsight Venture Partners、MHS Capitalが関わっている。この資金によってコンテンツの強化とサービスの国際展開を加速されると見込まれている。これだけの規模に決定したプロセスが非常に気になるが、公表資料からは予測が困難である。
Yang氏によると、新しい展開先の候補には日本も挙がっているようだ。国内ではオンライン学習プラットフォームとしてschooが存在するが、Udemyのように実用的なスキルに関するコンテンツに特化しているわけではないので、顧客を奪い合うという事態は想定しづらい。
「誰かに教えたい」という人と「誰かに教えてほしい」という人が、オンライン上のプラットフォームを通じて会うことができる仕組みは素晴らしいと思う。誰もが講師となり、受講者とも双方向でやり取りができるプラットフォームだとさらに良いと思われる。オンラインプラットフォームが構築されると、これまでの距離や時間の制約がなくなり、ますます人々は自由に学習できるようになる。近い将来、従来の習い事や学習塾の形態が変わっているのではないだろうか。動向に注目してみよう。
●Udemy, Inc./プレス・リリース

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