今回は夢展望株式会社、代表取締役社長 岡隆宏氏に「創業から会社設立」と「会社設立からIPO」、「IPOへの興味・葛藤・決断」について嶋内(アントレプレナーファクトリー代表)が伺いました。Part 1は「創業から会社設立」まで、Part 2とPart3は「会社設立からIPO」と「IPOへの興味・葛藤・決断」を収録しています。
今回はPart2の「会社設立からIPO」です。
【今回の見どころ】
2003年SARSが流行した時、拠点を香港に置いていた夢展望さんですが、どのように乗り切ったのでしょうか。また、2006年の薬事法改正にともない事業収益が1/4まで激減しました。どのように業態転換し、IPOへの道を辿ったのでしょうか。


(0:05~)
Q. 会社を設立されたきっかけを教えてください。
A. 当時のオーナーと歳が離れていたので、価値観や方向性の違いもありましたが、私自身30代のうちに挑戦しておこうという思いがあり独立しました。
(0:50~)
Q. 1998年5月にドリームビジョン株式会社(夢展望株式会社の前身)を設立されましたが、どのような理由でこの事業を選択されたのですか。
A. 当時、前職での信頼から「ご祝儀」という形で案件がきました。そのような経緯でOEM事業(B to B)の玩具事業を始めました。
(2:00~)
しかし、2003年に当社の拠点であった香港でSARSが大流行し、出入り禁止命令を受けました。社員の家族から「香港に行かせないでくれ」という電話もいただきました。時を同じくして、円高の煽りを受け、半年間売上がありませんでした。そのような出来事が重なり、カントリーリスクの高いビジネスはやめておこうと決断し、コスメ・ダイエットを商材としたネット通販事業(B to C)を開始しました。この新規事業をスタートさせた3ヶ月間は異業種交流会に参加し続け、2社ほど良きビジネスパートナーと出会うことができ業態転換が成功しました。
(8:53~)
しかし、2006年に薬事法が大幅改正されたことでコスメ・ダイエット商品の売上が1/4にまで激減しました。この頃が一番厳しかったのですが、ネットでオークションやグルメ、スイーツなどに関するECサイトを立ち上げ、手広く事業を拡大しました。その中でも一番収益をあげたのがギャル系ファッションでしたので、これに専念することを決断しました。
(12:07~)
当時は競合も少なかった携帯電話で、ギャル系ファッション商材を販売し始めました。自社サイトにマーケティングコストをかけたことで、他社との差別化につながりました。そして、スマホ・タブレットが普及し終えた、2013年7月に東証マザーズに上場しました。
(13:50~)
Q. 業態転換、事業・ターゲットの絞り込みが成功した要因はどこですか?
A. メンツ・プライドを気にしなかった点が一番でした。社内でも「朝令暮改は当たり前」と言っていましたが、これは経営スピードにつながります。そういう意識がないと既存事業に対してこだわりすぎてしまいます。それを取り払うと最適な業態転換ができると思います。個人的なメンツ・プライドは一切気にしないで、マーケットのニーズに合ったビジネスを展開することに徹しました。
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