城宝氏が起業を志したきっかけとは?

「おじいちゃんになりたい」から「利益と社会貢献を同時に実現している会社を創りたい」へ

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-城宝さんご自身はどういった環境で育ってきたか、少し教えていただけますか?
祖父が起業家だったので、物心ついたときには「おじいちゃんみたいになりたい」と思っていました。何の仕事をしているかわからなかったのですが、家では凄く笑顔で、なんとなく威厳があって(笑)「おじいちゃんの職業は社長さんなんだ」と知り、社長になりたいと思いました。
しかし、途中で社長がゴールではないことに気がつき、「自分が何をしたいのか」「何で人を幸せにするのか」ということを考えていました。そのような中、地元がアメリカ・フロリダ州のオーランド市と姉妹都市として文化交流をしていて、高校一年生のときに親善大使としてアメリカに派遣されました。
そこで現地の学校を見たときに、子どもたちが先生へ「私を指して!私を指して!」と言っているのを見て、「こんなにも主体的な小学生がいるんだ。私は、こんな社会を作りたい」と思いました。
今までボランティア等でNPOと関わってきて、ボランタリー精神が強いというイメージが強かったのですが、現地のNPOは「社会貢献をしながら利益も創造していて、NPOでもしていいんだ」と感じました。同時に「こういうモデルや社会のほうが、100年後の日本のためにもなるのでは」と思い、この文化をもっと日本で広めたいと思いました。
今年に入って、CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)とは違う、CSV(共通価値の創造:Creating Shared Value)という考えがあることを知りました。まさに私が創りたい「利益の創造と社会貢献を同時に実現している会社」を増やすため、そうした会社の1つとして、私はテーブルクロスの事業をしています。
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-起業することに対して、周囲の反応はいかがでしたか?
学生団体もゼロから自分で立ち上げていたので、「また何か新しいことするのか」とか「就職どうするの?」という声が多くありました。私としては、4月の段階では一度就職をしようと思っていたので、OB・OG訪問を少ししていました。
6月になって起業しようと思った時も「まだ学生生活も1年半あるし、まずはとにかくスタートしてみよう」という気持ちでした。周囲には「やってみないと、わからないよ」と説明していました。両親も私が納得しないと辞めないことを知っているので「やってみなさい」と後押ししてくれました。
 
-起業時のメンバーはどうやって集めたのでしょうか?
アプリの技術を提供して下さった方との出会いは、幼馴染の男の子に紹介してもらいました。彼とは中学・高校と別の学校だったのですが、定期的に勉強や情報交換をしていて、大学に入ってからは様々な活動の相談や、思い描いている活動への助言などをしてくれていました。
そうした中で技術者を紹介してくれて、会って2日後には一緒にやると決めました(笑)彼の紹介でなかったら、そこまで一気に進めていなかったと思います。
 
-1つ1つの出会いを大切にしていることで、アイデアを形にできたということですね
そうですね、本当に多くのご縁やご支援を頂いています。例えば、政策金融公庫の融資に関しても、これまで学生に出したことがないとのことで非常にハードルが高いもので、私たちも「サービスがない」「会社が立ち上がって1年も経っていない」「開発体制も整っていない」という状況でしたが、ご縁やサポートもあって、融資をいただけました。
 
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