経歴
1976年千葉県生まれ。千葉東高校、早稲田大学法学部卒。2000年NTT東日本入社。
2006年株式会社フォトクリエイトに参画。一貫して新規事業、広報、採用に従事。国内外企業とのアライアンス実績多数。2013年7月東証マザーズ上場を経験。2014年1月、株式会社スペースマーケットを創業。
スペースをネットで予約
スペースマーケットはお寺から野球場、お化け屋敷、結婚式場場の平日の時間など、あらゆるユニークなスペースを1時間単位でネットで簡単に予約できるサービスを行っています。
現在は北海道から沖縄まで約2700スペースを取り扱っています。
業界初のサービスではありませんが、今までとはまったく違うアプローチをしているビジネスです。
現在はアルバイトを含めて15名程度で運営しています。
数多くのアルバイトで学ぶ
小中学生の頃はゲームをやらず、野球ばかりしていた野球少年でした。
小中学校で生徒会長をしたり、目立つことが昔から好きなタイプでした。
千葉東高校は花園へ何回も行くほどラグビーが非常に強く、進学校でスポーツが強いこともあり、憧れて入学しました。
本当に高校3年間はラグビー漬けでした。3年生の春に準優勝して関東大会に出場、秋はベスト4で負けてしまい、3年生の11月頃に部活が終わりました。
そして、当然のことながら浪人生活に入ったという感じでしたね。
勉強というよりはひたすらスポーツしていた子供時代でした。
1年浪人して、1995年に早稲田大学へ入りました。
高校時代はひたすらスポーツ、浪人時代は勉強。東京に出たというのもあって大学に入ってからはひたすら遊んだり、いろいろなアルバイトをしました。
当時、家庭教師募集のチラシを貼れるスペースが銀行にあり、いろいろな銀行にチラシを貼って、自分で営業して、1日に何件も家庭教師をしました。
なぜ家庭教師かというと、融通が利くのと、時給が良かったからです。掛け持ちも出来ますし。交渉すれば食事も食べられたりして、非常に割りが良かったです。
大抵、家庭教師を頼む家は経営者や医者などで、そういう方たちと仲良くなれることも非常に良かったので、家庭教師をしました。
数多くのアルバイト経験の中で大きかったことは、NHKで今でも続いている「ためしてガッテン」のADを4年間したことです。いろいろな地方へロケに行き、実際に私も出演しました。
非常に割りのいいアルバイトでもあったし、なかなか体験できないことをしました。
不動産会社でもアルバイトをしました。社員数は多くないけれども儲かっているオーナーに、帝王学などを教えてもらい、未だにメンターになっていただいています。経営者になったのはその方の影響が大きいですね。
「サラリーマンじゃなくて、絶対自分でやったほうがいい」ということをその頃から言われて、その影響で経営者になったようなものだと思います。
あとはバーテンダーや、面白くて稼ぎがいいアルバイトをいろいろ経験しました。
両親は中学校の先生でしたので、経営者が身近にいない環境でした。
経営者が周りにいなかったのでイメージがつかず、一旦は社会のことを理解するためにどこか会社へ入ろうと思いました。
安定した出世街道を歩むのは嫌だった
2000年当時の就職活動人気ランキング1位はNTTでした。
あまりよく考えずに人気の商社などを受験しました。就職氷河期でしたが、なぜかNTTだけ通り、これも縁だなと思ってNTTに入りました。
平均年齢55歳ぐらいの職場に配属されました。当時はまだインターネットが出始めの頃だったので、彼らにはインターネットが全然わからなかったんです。
いきなり僕が一番わかっている人という感じになり、そこで営業企画をしたり、26、7歳頃には年間2億円程度の予算を任せてもらえました。
法人事業のPR誌を作ったり、いろいろな販促物を作ったり、自分のキャリアにとって非常によかったと思います。
ただ、NTTの良いところでもあり悪いところでもあるのは、先が見えるところです。
出世街道に乗っていましたが、10年後にこういうポジションになるというのを上司に言われて「絶対嫌だな」と思い、30歳を前に何かチャレンジしたいなと思いました。
とはいえ、いきなり起業という選択肢はなく、まず起業に近そうなベンチャーはないかなと調べていた時、たまたまNTT時代の同期がフォトクリエイトを創業していました。
彼はNTTを辞めた後にサイバーエージェントに入り、初期の段階でCAモバイルの立ち上げるなど、一通りストーリーを見ていました。
1度ストーリーを見ているとそんなに失敗しないので、優秀な彼の元で修行しようと思いました。
カメラがアナログからデジタルになるのは明白でしたし、プレーヤーも全然いなかったので、フォトクリエイトにジョインすることを決めました。
フォトクリエイトでは新規事業の立ち上げと採用、PRなどあらゆる業務を経験し、2013年に上場しました。
上場まで持って行けたので、次は自分がチャレンジしようと思いました。
2年前頃に事業モデルを考え、当時アメリカで流行っていた「シェアエコノミー」に類するようなサービスはないかなと思っていました。
私自身はイベント写真のビジネスに携わっていたので、イベントをするときは必ずイベントスペースが必要で、そのスペースを探すのは結構大変だと思っていました。
結婚式の写真のサービスを立ち上げていた頃は、結婚式場は平日ガラガラだという相談を受けたり、ベンチャーオフィスなども空いているところが結構ありました。
この空いているスペースをAirbnb(エアビーアンドビー)のように活用できるビジネスモデルはないかなと思い、スペースマーケットの原型を考えて起業しようと思ったのが経緯です。
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