今回のインタビューでは、株式会社スマートドライブの北川烈さんに「起業のきっかけ」「資金調達の背景」「車と保険の関係」について伺いました。

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)

経歴
慶応大学在籍時から国内ベンチャーでインターンを経験し、その後1年間米国に留学。
帰国後に東京大学大学院に進学した後、SmartDrive を創業し代表取締役に就任。
大きく変わっていく領域で勝負


「研究という視点から物事を見れたら面白いな」と思い大学院に進んだのですが、20年後の世界を作っていくような研究者マインドは合わなくて、どちらかというと3年,5年で結果が出ることが性に合っていると感じました。
とはいってもゼロから作るわけではないので、大きく変わっていく世の中を早く持ってくるという視点でどういったことができるかと常に考えていました。自動車もそうですが医療や農業や家のような領域も大きく変わると思っていました。
ボストン留学の頃のGoogle やテスラに就職していた友人に自動走行車などに乗らせてもらった時に、「世の中大きく変わっていくんだな」と実感して、この領域が面白いと思ったのがきっかけです。
調べると成長性などの数字は頭に入りますが、実際に乗ってみることで「車は運転しなくても良くなるんだ」「電気だけでこんなに音もなく動くんだ」とイメージとして湧いたのが大きかったです。

世界中に広がっていくイメージがあった


世界中に広がっていくイメージがありました。未来の車は面白いアプローチですが、一度買うとすぐに買い換えたりはしません。平均7.5年と言われていて、普及するスピードが遅いです。
その中で、今ある車をちょっと賢くしてあげるアプローチが直近では主流になってくるのではないかと友人と話していました。
ちょうどその時、海外で同様のものを作っているスタートアップが出てきたタイミングだったので、これを保険や整備と結びつけてタダでばらまいていき、そこから集まったデータで世の中は進むのではないかと思ったのがきっかけです。

 多くの人に知ってもらうために


粛々と事業を作っていきます。世の中に出る頃には勝負が決まっているのが理想だと思うので、まだタイミングではないかと思います。
資金調達やアライアンスができたタイミングでは声がかかることが多いですね。

特有のスキルや知識が起業時には必要


起業ならではのゲームのルールがあると思っていて、資金調達やコアメンバーの口説き方やモチベーション、特有のスキルや知識が必要です。
でもそこはやらないと分からないのですが、分かっていると早く成長できたと思います。

「もっと話したい」と思うかどうか


その人の人生なので、フルコミットして死ぬ気でやれというよりも、一緒に山を登って楽しいと思ってくれる人に来てほしいと思います。事業の方向性とかゴールを共有できるのが1つです。
もう1つは、面接をしていて30分、1時間話してもっと話したいと思うか、途中で辞めたりしないかということだけを見ています。スキルは他のメンバーが見るようにしています。
 
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