経歴

アクセンチュアにてBtoCサービスの立ち上げから運用まで経験し、2012年に株式会社ミチを設立。
「ネイルチップなら世界一になれる」という気持ちからネイルチップブランドを立ち上げることを決意。2013年1月から海外向け、2013年8月から国内向けに展開している。
現在は、世界一のブランドになる目標と女性のライフスタイルにあった働き方を提供することが働く原動力となっている。

Facebookの反応で日本のネイルの可能性を知る

-御社の事業内容について教えていただけますか?
ネイルチップを生産し、販売しています。クラウドソーシングを使って全国にいるネイリストにネイルチップを作成してもらい、それをECサイトとリアル店舗で販売しています。
店舗は新宿、渋谷の@cosme store で販売していますが、2015年4月から他の店舗でも販売予定です。
今のところ、競合は存在していません。価格面、品質面でも競合優位性があるので、新しい市場を作ることがこの事業の肝だと思います。
-御社の強みはどのようなところでしょうか?
同程度の品質と価格で他社が真似するとなれば、クラウドソーシングを使った生産方法しか考えられません。
同じことをやらないといけないのであれば、先行者利益があると思います。ネイリスト一人一人のノウハウを貯めているので、参入障壁は高いと思います。


-ミチが誕生する経緯を教えていただけますか?
アクセンチュアに就職し、コンサルタントとしてBtoB事業に携わりました。しかし、BtoB事業は自分に向いていないのではないかと思い、アクセンチュアを辞めて株式会社フーモアを設立しました(代表に就任)。
設立したものの何の事業をするか決まっておらず、BtoBのコンサルタントをしたり、システムを作ったりしました。ところがやはり、BtoB事業が好きではないことに気づき、副代表に会社を譲って会社を辞めました。
その後、株式会社ミチを作り、半年間BtoBのコンサルタントをしましたが、日本の良い物を世界に広めるBtoC事業を考えました。Facebookページを作って日本の良い物を投稿してみたところ、ネイルの写真にイイねやコメント、シェアが多かったのです。
ネイルを詳しく調べてみると、SNSでの拡散性が高いこと、世界的に見て日本技術がトップレベルにあることがわかりました。日本のネイルを海外に広めたいと思い、このビジネスを始めました。
ネイルチップという商材に出会い、最初は商品を仕入れて販売しようと思いましたが、僕が満足できる商品がありませんでした。ちょうどクラウドソーシングという言葉が出始めた時期でした。
ネイリストは37万人いて、毎年3万人のペースで増えています。しかし、ネイル市場は伸びておらず、需要と供給のバランスが成り立っていないのです。
全国に余っているリソースが存在していること、手持ちのスマホで気軽に内職してもらえるだろうと思い、クラウドソーシングを使ったネイルチップの生産を思いつきました。
最初は英語サイトのみで半年間販売しましたが、なんで売れているのか、なんで売れないのか理由がわからず、海外マーケテイングは時間がかかると気づきました。
このままでは会社のキャッシュがなくなると思い、国内市場へ舵を切ったのが2013年8月です。そこから順調に売上を伸ばし、現在は国内市場を固める戦略を取っています。
-BtoBが向いていないと感じた理由は何でしたか?
お金を払ってくれる人を喜ばせたいという思いがあります。BtoBの場合はお客様を喜ばせても会社がお金を払います。自分の立場を気にする人たちを喜ばせないといけないことが合っていないと感じました。
少額かもしれませんが、お金を払ってくれる人を喜ばせたかったことから、BtoCが向いているんじゃないかと思いました。
-アクセンチュアの同期と最初の会社(株式会社フーモア)を設立した経緯を教えていただけますか?
仲の良い同期と意気投合して起業しました。彼とは今でも仲良く、彼はフーモア、僕はミチでお互い切磋琢磨しながら頑張っています。
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