今後の取り組みについて

日本でも再チャレンジできる環境を

今、私たちは非常にファンド事業に力を入れています。
先ほど言った、再チャレンジに特化した「福活ファンド」というものがあります。これは私自身が、実はもう5年ぐらい前から構想として考えていたものでした。
 
やはり日本はご存じのとおり、1回起業をして失敗すると、なかなか再チャレンジの機会が得られないと言われています。ひどいときには夜逃げしたり、首を吊ってしまったりというような痛ましい話を聞くこともあります。
ただ、「こうやって体を張って世の中のためにと頑張っていた起業家が、失敗したら誰からも見向きもされないというのは本当に不条理だな」ということが、ずっと問題意識としてありました。これをどうにかできないかなと。
だから、失敗した人にだけ投資をして、そこにセカンドチャンスをつくり出せるようなファンドができれば、日本も大きく変わるんじゃないかと思い、このファンドの実現に至りました。
 
失敗した方だけではなくこれから起業しようという方にとっても、「やっぱり失敗したら怖いな」というのがあると思うんですね。
そのときにこういったファンドがあって、「日本でも再チャレンジできるんだ」ということになれば、新しくやる人たちも背中を押されて、「じゃあ自分もやってみよう」ということで、日本にチャレンジャーがどんどん増えるんじゃないかと思っています。
その風土を変えるための、本当に初めの一歩というところで、このファンドが役に立てればいいなと思っています。
日本で初めてやりますので、古い体質に風穴を開けるようなものにしていきたいと考えています。

メッセージ

2011年に東日本大震災があってから、実は東北では起業率が上がっています。それから、起業家が非常に活躍しやすい土壌ができています。
それは、「東北は変わらなきゃいけない」ということを、東北の人たち自身も感じているからなんです。
それから、「変わってほしい」「もっとアグレッシブにどんどんやってほしい」ということで、そのためには支援を惜しまないというような方々も周りに沢山いらっしゃいます。
そういった意味では、私は日本で一番変わりやすい場所、変えやすい場所は東北なんじゃないかと思っているので、どんどん新しい方にここに参画いただいて、日本、そして世界を変えるようなチャレンジをしていただけるといいなと思っています。
 
先ほどの、日本で初めての再チャレンジファンドというのも、東北だからできたんですね。
ほかの地域だと難しかったことでも、ここだとそういった奇抜なことをやっていかないとこの先が見えないということもあり、それが実現しています。
なのでやっぱり、東北にはチャンスが沢山あるんじゃないかと思っています。

福活ファンドの詳細はコチラ

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:須澤壮太)

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