今回のインタビューは、株式会社イノーバの宗像淳さんに「資金調達の背景」「今後の展開」についてお話を伺いました。
(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)
経歴
福島県立安積高校、東京大学文学部卒業。
ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(マーケティング専攻、GMATスコアは770点/800点で世界のTop 1%)。
1998年に富士通に入社、北米ビジネスにおけるオペレーション構築や価格戦略、子会社の経営管理等の広範な業務を経験。MBA留学後、インターネットビジネスを手がけたいという思いから転職し、楽天で物流事業立ち上げ、ネクスパス(現トーチライト)で、ソーシャルメデイアマーケティング立ち上げを担当。ネクスパスでは、事業開発部長として米国のベンチャー企業との提携をまとめた。
2011年6月に株式会社イノーバを設立、代表取締役に就任。
資金調達の背景
当社はソフトウェアのビジネスを行っているので、開発資金がかかります。開発資金を賄うためということと、営業を採用してマーケティングを行い、お金を使いながらソフトウェアの契約を増やしていくための資金調達でした。
資金調達のポイント
説明資料はしっかり作るにしても、エンジェル投資家に対しては回ってみるしかないのかなと思います。その時に出資してくれた方もいますし、「苦労を知らなそうな奴だ」と思われた方もいます。
ベンチャーキャピタル(VC)に関しては気持ちを理解することが大事で、VCがビジネスとしてどう成り立っているのか、そこで働いている人はどういう役割なのかなどといったことです。どのVCに行くのかということ、そのVCの誰に行くのかということも大事ことと思います。
VCとエンジェル投資家それぞれのメリット
エンジェルの方は応援団という感じです。相談させていただいたり、経営上のアドバイスをいただくこともあります。VCももちろん応援団ですが、組織としてお金を出してくれるので個人とは違うと思います。
今は資金調達しやすい環境ですし、チャンスは大きいと思います。だからこそ正しく資金調達する必要があると思います。例えば、企業価値の算定がどうやってされているのか、どういうタイミングでいくら集めるかということなどが重要です。
『起業のファイナンス』という本を参考にするといいと思います。
実際に契約を結ぶとなると細かい条件交渉になるので、ベンチャーの資金調達に詳しい法律事務所の方に入ってもらうか、できれば、流し読みでもいいので英語のベンチャーファイナンスの本を見ておくと、知識ギャップはだいぶ埋まると思います。
資金調達に成功した理由
タイミングで全然違うと思いますが、直近ではビジネスモデルが1つあります。また、出資していただいた方には約1年間、仕事ぶりや事業の舵取りを見てもらい、そのプロセスを評価してもらえました。
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