2月10日、宅配クリーニング事業を運営するホワイトプラスは、YJキャピタルから4億800万円の資金調達を受けたことを発表した。調達した資金は、さらなる経営基盤の強化やヒューマンリソースの獲得などに充てられる見込み。
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ライターの視点

宅配クリーニング「リネット」を運営するホワイトプラスが資金調達に成功しました。
ホワイトプラスは、未だイノベーションの起こっていないオフラインの事業を、オンライン事業へと変革させている勢いのある会社で、「ファブレス(工場を持たない会社)のプラットホームになること」をコンセプトとしています。
具体的には、日本初の店舗を持たないネット完結型の宅配ネットクリーニング「リネット」を運営しています。リネットの会員数は2013年12月時点で4.6万人だったのが、1年間で約10万人にまで増加しています。
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(プレスリリースより引用)

今回の調達の決め手は、何よりもホワイトプラスの事業の堅実さではないかと考えます。
たとえば、クリーニング事業は、クレーム産業と呼ばれ、他産業よりもクレームが頻発し、その対応には莫大な手間と費用が要すると言われています。
そんな事業をネット上で実現するにあたり、創業者らは自分たちで3年間クリーニング屋を実際に運営、その過程で鬼門とされる受付の効率化や、他にもシワにならない発送梱包などのノウハウを地道に手に入れました。
その結果、ネットであっても仕上がり状態の良い衣服が届き、手間もかからないことで顧客の心を掴んだのだと思います。顧客が離れないように堅実にサービスを改良してきたからこそ、今回の資金調達へと繋がったのでしょう。
多くのオフライン事業がオンライン事業へと変革されている今、ホワイトプラスはどのように動いていくのか。今後の動向に注目です。

会社概要

ホワイトプラスは大きく分けて二つの事業を運営している。一つは宅配クリーニング「リネット」などに代表されるクリーニングをオンラインにする事業、一つクラウド型収納スペース「HIROIE」に代表される収納スペースをオンラインにする事業である。
2013年3月には、日本最大のベンチャーキャピタルであるジャフコから3億円の資金調達に成功している。
設立は2009年、本社は東京都渋谷区にあり、代表取締役は井上孝之氏である。
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