11月11日、TBSイノベーション・パートナーズ合同会社は、O2O※ソリューションを提供する株式会社アイリッジに出資を行った。出資額は明らかにされていない。資本業務提携の後、O2Oに関連したソリューションを利用し、番組制作、番組セールス、イベント等での活用を検討する見込み。
※O2O(Online to Offline):インターネットからリアルの購買行動を促す施策

 

ライターの視点

近年、インターネットを活用した集客は、小売業界を中心に行われています。スマホもここ数年で普及し始め、O2Oという考え方が大事な時代になるのだと予測できます。
 
今回は、popinfoやSmartRallyをはじめ、様々なO2Oソリューションを提供するアイリッジが資金調達を行いました。
 
popinfoはユーザーの属性や位置情報に応じて最適な情報を配信するサービスです。例えば若い女性向けの服屋さんがタイムセールを行う場合、そのお店の近くを通った若い女性(ユーザー)のスマホにタイムセールスの情報が配信されるのです。
 
TBS(東京放送ホールディングス)の子会社であるTBSイノベーション・パートナーズ合同会社が出資したのは、メディアとしての新たな収入源を開拓しているからではないでしょうか。
 
テレビCMは圧倒的な広告効果を誇ってきましたが、近年のインターネット広告の勢いは凄まじく、4大メディア(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)も、現状のままではダメで新たな方向性を模索しているように見えます。テレビ局の場合、より視聴者の関心を惹く番組を作ることや、よりスポンサーを惹きつける仕組みについて各局が苦労しているようです。
 
そこで、ユーザーの属性や位置情報を扱って最適な情報を配信する技術を持つアイリッジに魅力を感じ、その技術を応用したいのだと思います。
 
一番イメージしやすいのはテレビCMです。テレビCMは地域や時間によって視聴者が異なるので、どのタイミングで放送すればいいのか、テレビ局は理解している必要があります。そのためのマーケティング活動の一環として、アイリッジへの出資を行ったのではないでしょうか。
 
今後のテレビ局、特にTBSがどう変わっていくのか注目してみましょう。
 

会社概要

アイリッジはスマートフォンを利用した位置情報連動型の情報配信プラットフォーム「popinfo」を中心にO2O(Online to Offline)ソリューションを提供している。
Popinfoは位置連動配信に対応していて、指定の場所に近づいたユーザーの待受画面にポップアップで情報を通知する。
待受画面に直接メッセージをポップアップ表示でき、高い情報伝達効果があるため、多様な業種の企業が利用している。
2013年には「O2Oグランプリ」大賞を受賞し、O2O領域におけるリーディングカンパニーとして高い評価を受けている。
設立は2008年、本社は東京都千代田区にあり、代表取締役は小田健太郎氏である。

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