菊池氏が上場を意識したのは?

上京時に上場を意識


上場を意識したのは東京に出てくる時です。
実際にはこちらでいろんなことを勉強させて頂き、最初は上場がゴールになりすぎていたのですが、今は1つのプロセスというか、上場前後で情報も採用力も資金力も圧倒的に経営の幅が広がりました
そういう意味では1つのツールというか、今後自分たちが持っているミッション・ビジョンを実現するための大きなプロセスだと感じています。
それを勉強できた時だったと思います。

 創業期から上場へむけて準備していた

創業は順調に立ち上がったので最短上場をやろうとしていました。
その時はライブドアショックとかサイバーエージェントで勉強していたとはいえ、採用の仕方を当初は間違えました
創業メンバーで一気に立ちあげ、そこから上場に耐えうる会社にしようとした時に、異業種からお金で一気にかき集めたんです。
その結果組織が荒れまくって成長が鈍化した時があるのですが、その時一旦上場を考え直し、創業当初から上場することは自分たちの成長を考えて必須だと改めて感じました。

私のリアルワールドから、みんなのリアルワールドへ

上場で求められることは成長企業に求められることとイコールなので、上場だからということはないのですが、ベンチャー企業の「トップが走ってみんなが一緒に付いてくる」というイメージではなく、並走できる人たちを作っていくことが会社の中長期的な成長力に関わってくると思っていました。
そういう意味では上場準備の過程でそういうところに私自身のリソースが割かれた時に、私自身が今までやっていたことを自律自走して出来る人がどれだけいるかが準備期間中に鍛えられたと思います。
そこは「私のリアルワールド」から「みんなのリアルワールド」へ転換する大きなきっかけになったと思います。

社会に必要性があり貢献できること


やはり天井が見えてしまう市場はなるべく見ず、成長性のあるところを見ようとしたのはありましたが、それよりも「周りや社会を見て必要性のある分野により貢献していこう、これをNPOやボランティアでなくて自立していける組織であろう」とよく言っていました。
当時は「自立型ビジョナリーカンパニー」と言っていました。
ただ実現するために走るだけではなく、利益を生み出して投資していけるような会社でいようというのは当時から言っていました。
ライブドアショックとかリーマンショックの度に周りから経営者仲間が去っていき成り立たなくなる会社も沢山見てきたので、企業としてしっかりと自立、企業としてしっかりと収益を稼ぐところは重視していました。
会社のミッションは変わらないのですが、市場の流れというものはしっかりと吸収するように動いていました 

諦めなくてもいい状態を実現したい


 多くの人たちがいろんなことを諦めていると思います。
リアルワールドはインターネットの中だけでサービスを展開するのではなく、インターネットのサービスを通して一人ひとりがちょっと諦めていることを諦めなくてもいい状態にすることを実現していきたいと思います。

社会に必要だと思うものをやり続ける


トレンドだったり「こうなりたい、ああなりたい」というのはたくさんあると思いますが、それよりも本当に社会に必要だというものを1つでも見いだして少しずつやり続けることが一番重要だと思います。
それ以外のものは後からついてくるので、自分自身が本気になれるものを見つけ、その上での会社であったり上場だと思うので、軸をどこに持つかを見失わずに頑張ってほしいと思います。
 
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