「PIXTA」拡大のきっかけとは?

リーマンショックが転機に


まず最初の段階で、それまでにないWebサイトだったのでメディアの方々に幾つか取り上げていただいておりまして、それで初期ユーザーは獲得できました。
リリースして2日間で50人の方に登録いただいて、500点の素材が投稿されてきたんです。
どの作品もクオリティが期待以上に良くて、これでやっぱり自分の持っていた仮説が一旦は間違ってなかったなという安心感やちょっとした自信を得たのを覚えています。
ちょうどタイミングとか運が良かったんですけども、リーマンショックというのがサービスをスタートして2年後くらいに起こりまして、広告市場とか資金調達面ではマイナスに働いていたと同時に、家計が厳しくなるという風潮になりまして、副業ブームというのが起こったんです。
そうなると写真好きの方々は、写真を投稿して稼げるサイトという形でピクスタがどんどん紹介いただいて、逆にユーザーがどんどん増えてコンテンツの投稿も増えたというのがちょうどリーマンショックの時に起こりました。

資金調達の知識の重要性


特にベンチャー企業とかスタートアップを立ち上げる方々は、外部から資金を入れるという選択が多いんじゃないかなと思うんですけども、増資という形で外部の方に株式を出して資金を調達するということはなかなか後戻りしづらいです。
1回株主になった方々は、ある意味結婚と同じようなものなので、そこでどういった形で増資のスキーム(枠組みを持った計画)を組んだらいいのか、契約形態がどういう形だったらいいのかというのを事前にできるだけわかっておいた方が後悔しないといいますか、良い形で資金調達もできますし、それを元に成長していけると思います。
そこで一旦おかしなやりかたをしてしまったりすると、後々もめたり、事業自体に集中できない状況が起こりがちなので、そこは事前に勉強されることをお勧めします。

「諦めなければ成功する」


起業したてですとやっぱりまだまだ形にもなっていないですし、ひたすら不安なことも多いと思うんですけども、僕らも会社を設立して10年近く経って、ある程度軌道に乗れて日本でも最大級のウェブサイトを作ることができました。
その要因というのはやっぱり、自分が生み出せる価値とかユーザーに提供出来るサービスの中身を信じて、ひたすら諦めずにあらゆることをやり尽くすということです。
やれることはすべてやりきって、それをやり続けて、そのうち気づいたら軌道に乗っているという状況があると思います。
僕が好きな言葉で、楽天の三木谷社長がとあるインタビューで「成功するのは簡単だ。それは、成功するまで諦めないことだ」ということをおっしゃっていて、確かにそれに尽きるかなと思います。
ぜひ、自分が信じきっている事業であれば、諦めなければそのうち絶対成功できますので、諦めずにやれることをすべてやり切って、続けていくことを大事にしてほしいなと思います。
 
『日本最大級の写真素材投稿・販売サイト、PIXTA(ピクスタ)・古俣社長が語る"学生時代の過ごし方"』
 
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