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起業の決断

起業の決断

現地でも50年ぶり、世界3大金融都市”香港”で銀行を起業!NWB長谷川建一COO《前編》

Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank 取締役兼COOの長谷川 建一さんにお話を伺いました。今回の記事は前編です。

(インタビュアー:嶋内秀之、撮影者:須澤壮太)

経歴 

京都大学卒。シティバンクグループ日本及びニューヨーク本店にて資金証券部門の要職を歴任後、2000年にシティバンク日本のリテール部門で商品開発や市場営業部門のヘッドに就任。2002年にシティグループ・プライベートバンクのマーケティングヘッドに就任。

2004年末、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に移り、リテール部門マーケティング責任者として活躍。2008年末からは国際部門でアジア・リテール戦略を担い、2010年は香港にてBTMUウエルスマネージメント事業の立ち上げに従事。

2013年、NWB創業の事業立案・企画策定を開始。HKMA香港金融当局との様々な折衝を経て、2014年に香港において銀行免許を取得するに至り、開業となる。

金融常識を取り払うために

 

最近までプライベートバンクやシティバンク、HSBC(イギリス、ロンドン、カナリー・ワーフに本社を置く世界最大級の金融グループ)などが日本にもありましたが、いわゆるアフルエントバンキングというサービスがあります。

どちらも帯に短し襷に長しであり、例えばプライベートバンクだと資産の運用だけではなくて様々なサービスを提供していて、中には数十億持っていないとお客さまになれないというようなものがあります。

もう一つのアフルエントバンキングは、現在は日本でしっかりやっているところは残念ながらなくなってしまいましたし、海外でそれをやろうとしても言葉や規制の問題がありますので、どうしても金融常識が違います。

日本で銀行のサービスを受けるように海外で銀行サービスをと考えるとそこで行き詰まってしまう事が多いです。

それを取り払うことを考えて、この銀行を作りました。

Restricted Licence Bankとは

 

私共が取得をしたRestricted Licence Bankの特徴ですが、通常の銀行と違うのは2つだけです。

1つは小口の預金を取らないということ、50万香港ドル以上(50万香港ドルはライセンス上の制限。同行の取り扱いは100万香港ドルから。)、今の為替で800万円相当額これ以上の預金をお預かりするということです。

それからもうひとつは決済性の預金を持たず、全てを定期預金でお預かりするというものです。

ただ一定のサイズのあるお客さまにとってはほとんど苦にならないものだと思います。

これをもとに銀行のライセンスを持ったいろんな債権やファンドなどの証券も取り扱えるというウェルス・マネジメントのプラットフォームを目指すということでこのライセンスを取得しています。

 一番難しい「銀行」への挑戦

 

前職で香港にいたときに、すでに似たようなサービスは展開をしていました。

いろんな方が香港に来られて金融行動をとられるんですが、言葉の壁であったり、あとは規制が違いますので予想される行動が違います。

つまり金融常識が違うということです。

この2つによって、香港まで来て金融行動を取ろうと思っても、結果としてはたいして動けなくなっているということをお客さまから伺いました。

私もいろいろともがいたのですが、やはりそこには限界があると思い、それで独立をして小さくてもいいから自分でできるサービスを展開しようと最初は思っていました。

ところが今のビジネスパートナーの中島から、小さい業者を自分でやっても埋没するだけではないかと言われました。

しかも香港には世界の3大金融都市の一つで非常にたくさんの業者がいます。

なのでどうせやるのであれば一番難しいですが信頼度の高い銀行をやってみないかということで二人で始めたというのが動機です。

香港だった理由

 

香港というのはアジアの中ではトップの金融都市です。

日本の方から見るとイメージが悪い部分があるのかもしれませんが、そこに集まっている人たちというのは本当に一流のプロフェッショナルばかりです。

ですので商品やサービスにしても格段にプロ向きで、ものすごくしのぎを削ってメリットの大きい物が日々開発されています。

我々はそれを香港というオープンなマーケットでそこに来る人達にむけていち早くお届けします。

我々のオフィスから香港の金融街が見えるんですが、我々は築地の場外市場にいてそこで築地で取れる最も新鮮で高級なものをいち早くお客様にお届けできるということで香港というところを選びました。

銀行のライセンス取得への苦労

 

一番大きかったのは、相当な資本を集めないといけないといけないことでした。

しかもその中には、しっかりした人たちで構成されて、とくに金融機関には入ってもらわなければいけないなどいろいろな条件がありましたので、それを満たすのが大変でした。

それからもうひとつは、銀行ですので小さいとはいえ様々なファンクションが必要になります。

それによって組織がきちっとガバナンスされているかとかそれを非常に厳しく見られたというところが大変でした。

 

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『MBAを取得し香港にて銀行を起業、キャリアで得た知識と気づきとは?NWB長谷川COO《後編》』はこちら