社会活動において、今も大きな問題として存在する「ジェンダーの壁」。
以下でご紹介する堀江氏は、そのような問題を解決するために女性のリーダー育成事業を立ち上げ、CNN(Cable News Network)の10Visionary Women にも選ばれています。
今回はシリコンバレーで活躍されている、Women's Startup Lab Inc.代表取締役 堀江愛利氏の魅力に迫ります。
女性同士が助け合える場が必要
”シリコンバレーで事業を起こしたい女性たちを集め、起業環境の提供やプレゼンの特訓、投資家への紹介などを行っています。
女性の特性を生かしたリーダーシップや信頼関係を育むことにも注力し、各方面から一流のアドバイザー、講師を招いて教育を行っているのが特徴です。
またインターネットを活用し、国境を越えたパートナーシップづくりも進めています”
彼女を突き動かしたのは、ある投資家向けイベントでの出来事でした。
そこで、介護に関わる起業支援を求めてプレゼンしていた看護師の女性がいました。
彼女のアイディアに堀江氏は深く共感していましたが、投資家やエンジニアなどの若い男性は、誰一人として名乗り出なかったそうです。
「起業家にも投資家にも女性があまりに少ないために、せっかくの良いアイデアが今まで見過ごされてきたのではないか」
堀江氏はその瞬間にそう思いました。
女性であるからこそ見つけられた問題を解決していくために、女性同士がアイデアや悩みを共有し、助け合える場が必要だと強く感じるようになったのです。
女性の強みを生かす
出典:http://womenstartuplab.com/ja/index.html
女性は男性に比べてコミュニケーション能力に長けていて、協力して何かを進めることができます。
堀江氏は、女性のコミュニケーション力で人と人とをつなげ、より良いものを生み出すことを実現しています。
彼女はまた、育児や出産は女性の人生設計の中でキャリアを妨げるものとして捉えられがちですが、かえってそれがあるからこそワークライフバランスを実現できる、また、その重要性がわかると考えています。
それらを一つの武器として捉え、女性のキャリア形成ビジョンの中に取り込んでいます。
イノベーションを目指して
出典:http://www.womenstartuplab.com/ja/about.html
”今ある女性ネットワークに男性もどんどん巻き込んでいきたいと考えています。
ただあくまでゴールにするのはイノベーション(技術革新)です。
そこへ向かって男女が切磋琢磨し、自分に足りない視点や発想を互いに埋め合えるような環境をつくっていきたいですね”
男女それぞれに独自の視点や発想は必ず存在します。
それを「同性でないからわからない」と理解する努力をしなかったり、聞き入れようとしないのは非常にもったいないことです。
男女の強みが相乗効果をもたらし、新しいイノベーションを引き起こすと堀江氏は信じています。
彼女はまた日本について、起業家精神が不足しているために、せっかくの高い技術が生かされていないと語っています。
今後はシリコンバレーの方法論を日本に合った形で紹介することで、イノベーションの起爆剤になっていきたいと考えています。
まとめ
やはり、仕事においてジェンダーの問題というものは世界共通の問題のようです。
その問題解決に向けて、IT企業の一大拠点でチャレンジを続ける堀江氏の姿に励まされた女性も多いのではないでしょうか。
彼女が考えるように、男女でお互いの考えを認め合い、切磋琢磨してより元気な社会を作っていけるような世界が実現することを願っています。
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